今回の高雄旅行では、前回のリサーチ時から気になっていたホテル&ホステルを予約してみました。7月に建物の前も通り、やっぱりノスタルジックで雰囲気が良い!ここに泊まりたい!と思っていたのです。
鶴宮寓 ho̍k house の詳細
鶴宮寓 ho̍k houseについて
これはそのまま、公式ホームページから引用させていただきましょう。
1960−1990年代、高雄の歴史とともに歩んだクラシックホテル「鶴宮大旅社 The Crane Palace Hotel」がここにありました。鶴宮大旅社は1958年に建設され、1960年代は近代的な設備を備えた台湾で数少ないホテルの1つでしたが、1996年に惜しまれながら閉館しました。
2016年、私たちは偶然この美しい建物と出会い、1年半かけてリフォームを行いました。そして“鶴宮”の後ろに“寓”を付け加え「鶴宮寓 HOK HOUSE」と名付け、2017年冬にホテル&ホステルをオープンしました。鶴宮寓 HOK HOUSE を拠点に「大港埔」と呼ばれる美麗島の懐かしい雰囲気を感じて、ちょっとロマンチックでノスタルジックな台湾高雄を体験してください。
この文章の通り、作り手の方達の思いが伝わってくるような素敵な空間でした。早速、アクセスからご紹介します。
アクセス
ホテルは地下鉄「美麗島」駅、2番出口から徒歩1分の便利な場所にあります。高雄空港から美麗島までは、地下鉄のレッドラインで乗り換えなしの約25分。最寄りの出口にはエスカレーターがあり、移動も楽です。
新幹線の発着駅である左営駅からも地下鉄1本で、同じくちょうど25分ぐらいだそうです。飛行機でくる人にとっても、鉄道で来る人にとっても便利な立地です。
建物は大通り沿いにありますが、夜は静かで外の音はあまり気になりませんでした。道路の向かい側には、有名な24時間営業の紅茶屋さんがありますよ。
館内設備
入口はカードキーで解錠する仕組みなので、最初は呼び鈴を鳴らしてスタッフの方にドアを開けてもらいます。
眩しいぐらいの笑顔のお姉さんが降りてきてくれて、早速中へ。玄関エリアから空調がしっかり効いていて、ホッとします。
チェックインは2階です。荷物用のエレベーターはあるそうですが、人間は階段で上まで上ります。
ドアノブも可愛い。
古い建物ですが、隅々まで清潔感があって、佇まいがとても良い場所です。
ちょっと急な階段を上ると、まずはライブラリースペースがあります。階段を上がったところで、靴は脱いでロッカーへ。館内は土足禁止です。布製のスリッパは貸してもらえますが、気になる方は自分のものを持っていくと良さそうです。
ライブラリー
チェックインはライブラリースペースで行います。
このスペースで読書をしながら寛いでいる人たちも、結構お見かけしました。
日本語の本もたくさんありましたよ。
我々は利用していませんが、2階にはランドリーもあるそうです。長期滞在の際にはありがたいですね。
キッチン&ダイニング
3階にはキッチン&ダイニングスペースがあります。お茶やお菓子も置いてあり、自由に利用してくださいね、とのこと。
棚にある食器は自由に使って良いそうです。こちらにある焼菓子やコーヒー、ジャムなどは有料です。
キッチンと冷蔵庫もあるので、簡単な調理はここでもできそうです。夜はダイニングスペースで静かにお弁当を食べたりお茶を飲んでいる人たちもお見かけしました。
カフェ「亀時間 goöod time」
1階には「亀時間 goöod time」というカフェがあります。ホテルの宿泊客はこちらで少し割引を受けることができるそうです。食べたいものがありすぎたので今回は利用しませんでしたが、いつ通ってもたくさんお客さんが入っていて、こちらもなかなか良さそうでした。
客室
私たちが泊ったのはReading Suiteという、定員2名、32平米の3階のお部屋です。
お部屋を入って右手側に、ベッドとシャワールーム、洗面台があります。
入って左側は、書斎風のスペースになっています。写真を撮り忘れてしまいましたが、手前には小さなソファもありました。
記念撮影。
必要なものがコンパクトにうまく配置されています。お水はボトルに用意されていました。
アメニティは最小限です。歯ブラシやカミソリなどはないので持参する必要がありますが、忘れた場合は購入も可能です。シャワーは水圧ばっちりでした(どこでも水圧チェック)。シャワールームにはシャンプー&ボディソープがありました。また、ドライヤーはシンクの下に収納されています。
Wi-Fiも高速で、コンセントもあちこちに設置されており、まるで自分の家のように快適に過ごせるお部屋でした。
朝食
今回は2泊のうち、1日だけ朝食をお願いしていました。朝の早い時間にはスタッフさんがいないので、冷蔵庫に前日のうちに朝食セットを用意しておいてくれるとのこと。朝食の時間は8時〜10時半です。
3日目の朝、わくわくしながら冷蔵庫を開けてみると、部屋番号の書かれたボックスが並んでいました。
この日のメニューはこちら。地産地消にこだわっているようで、メニュー表には食材の産地もしっかり記載されています。こうして説明があると、興味をそそられて良いですね。
さて、こちらが朝ごはんセットです。左上、ミルクピッチャーに入っているのは自家製の豆乳カスタードのライム風味、その隣が塩麹ビスケット。右上のガラスの器に入っているのはドラゴンフルーツとかぼちゃのペーストです。右下は近所の老舗ベーカリーのミルクパンだそう。フレッシュな豆乳に、ギリシャヨーグルトも準備されていました。
キッチンにあるトースターでパンを軽く焼いて、いただきます!パッションフルーツとカボチャのペーストがとても美味しくて、これをパンに塗ってあっという間にペロリと食べてしまいました。パンは薄めなので、お腹いっぱいになりすぎずちょうど良かったです。
ギリシャヨーグルトに入っていたスイカとグラノーラも美味しかったな…ヨーグルトとスイカはあまり想像したことのない組み合わせでしたが、水っぽさのないしっかりした甘いスイカだったので、全然違和感なくギリシャヨーグルトにマッチしていました。
ちなみに、ドミトリーに宿泊する方は公式サイトから予約すると無料で朝食がついてくるそうですよ!
周辺環境
ホテルの周辺には、美味しいお店やカフェがたくさんあります。また、高雄の観光スポットである六合夜市も徒歩圏内です。近所にはコンビニやスーパーもいくつかありました。
チェックイン時にはおすすめスポットの載ったオリジナルマップをいただけるので、これを活用して散策するのも良さそうです。マップのイラストも可愛い!
▼朝ごはんのおすすめはこちら
▼六合夜市もすぐ近くです!
鶴宮寓 ho̍k house 滞在時の注意点
とても素敵なホテル&ホステルですが、一般的なホテルとは異なる点がいくつかあります。今回、実際に宿泊してみて気づいた点の共有です。
早めの予約が必須
実はこちらのホテル&ホステル、台湾でもかなり人気がある宿泊施設だそうです。部屋数が少ないこともあり、結構早い段階で予約が埋まります。そのため、旅程が決まったらなるべく早めに予約するのが良さそうです。
また、ホテルサイトで満室となっている場合でも、公式サイトから確認すると予約ができる事があります。まずは公式サイトから確認するのがおすすめです。なお、ホームページには日本語サイトが用意されていますが、宿泊予約ページは繁体中国語と英語のみです。
レセプション対応時間が短め
こちらは少人数のスタッフで運営をされているようで、レセプションのオープン時間は10時〜21時半です。それ以外の時間で何か対応をお願いする場合には、各階に設置された電話での連絡となります。
これに伴い、チェックイン時間は15時〜21時までです。また、荷物預かりは12時〜19時となるそうなので、これ以外の時間に荷物の受け渡しをしたい場合には、駅のロッカーなどを利用する方が良さそうです。
カードキーは1枚
1部屋につき、カードキーは1枚のみです。複数人で宿泊して別行動をする場合には、少し不便かもしれません。
タオル交換、清掃など
2泊の場合、タオル・シーツ交換と清掃は無しでした(別料金で依頼はできるようです)。宿泊数によって異なるようなので、気になる方は事前に問い合わせておくのが良いと思います。
鶴宮寓 ho̍k houseのおすすめポイント
スタッフの方の親切さ
今回お話をしたのは主に2人のスタッフの方でしたが、お二人とも本当に優しくて親切でした。初日の夜はレストランの予約をお願いしたのですが、完了後に「私の名前と電話番号で予約してあるので、お店の人にこの紙を見せてくださいね」と、詳しい内容を書いた紹介状のようなメモを作ってくれて、その丁寧なお仕事ぶりにとても感激しました。
清潔で快適な空間
お部屋はもちろんのこと、共有スペースもどこも清掃が行き届いており、とても気持ちの良い空間でした。インテリアもちょっとノスタルジックで落ち着きのある雰囲気で、まるで第二の我が家ができたかのような気分を味わえます。キッチンやランドリーもあるので、長期滞在にもぴったりだと思います。
ライブラリースペースは24時間オープンです。
共用スペースで寛いでいる宿泊客の人たちも、皆さんとても感じが良かったです。目が合えばにっこり笑って挨拶をして、少しだけ言葉を交わして自分の部屋に戻るというこの感じ、なんだか久しぶりで楽しかったです。
立地の良さ
美麗島周辺というロケーションもとても良かったです。地下鉄レッドラインにもオレンジラインにもすぐに乗れるため、観光の拠点としても便利でした。空港まで30分というのもありがたく、おかげで最後まで思う存分遊べました。
レセプションの対応時間の関係で、深夜や早朝に到着するときには難しいかと思いますが、フライトの時間が合うときにはまた利用してみたいホテルです。お部屋のタイプも色々あるので、今度は違うお部屋にも泊まってみたいところ。一人旅で予算を抑えたいときには、ホステルの利用も良いかもしれません。
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