私は高温多湿な環境にめっぽう弱いので、ここ数年、真夏の台湾旅行はできる限り避けていました。しかし今回は7月の訪問、それも目的地は台北より暑さが厳しいと噂の高雄!
そのため、なるべく無理なく快適に過ごせるように事前によく考えて持ち物を選びました。実際に行ってみて、暑さ対策として「持って行って良かった!」と思えた旅グッズ、逆に「これは持って行かなくても良かった」と思った持ち物のまとめです。私のように暑がりな方の参考になれば幸いです。
夏の台湾に、あって良かったもの
モンベルのサンブロックアンブレラ
今や日本も十分に暑いですが、真夏の台湾は日差しが強烈です。日本と同じ気温、湿度だったとしても、日差しのジリジリ感が全然違うんですよね。この前の記事にも書いた通り、張り出し屋根があるので日差しを避けて歩ける場所もあるのですが、やはり直射日光に晒される場所もたくさんあります。現地の人も男女問わず結構な確率で日傘をさしており、外を歩くなら必需品だと思いました。
傘自体はモンベルのものでなくてももちろん良いと思いますが、毎年夏前に売り切れてしまう「サンブロック アンブレラ」、とにかく軽量で持ち運びが楽。日差しを遮る効果が極めて高く、風にも強くて丈夫です。不満があるとしたら、デカデカと入ったロゴ、そして自動開閉ではないので畳むのがやや面倒なことです(骨を全て自分で折る必要があります)が、それを差し引いてもこの軽さと丈夫さは何にも代え難いメリットです。
サイズは50と55の2種類で、50は6本骨(130g)、55は8本骨(200g)だそうです。私は軽さ重視で50を愛用しています。たとえ数10gでも、軽いに越したことはありません。晴雨兼用なので、最近はお守りがわりに旅行の時には必ず持参しているのですが、これが今回も非常に役立ちました。日傘を使うのと使わないのとでは、疲労感が雲泥の差です!
ネックファン
今回の旅行に向けて新たに購入したのがネックファンです。なるべくコンパクトに持って行きたかったので、コードを丸めて小さくできるタイプにしました。手で持つファンも持っているのですが、特にコンサート中、ずっと片手が塞がるのが嫌だなと思ったのです。
こういったファンは気温が高すぎるところで使うとかえって熱中症になりやすいと聞いたので、日中は涼しいところに入ったらすぐに稼働させて急速に熱を冷ますのに利用。後述のボディスプレーと併用すると、かなりクールダウン効果がありました。特に湿度の高い環境下では、風があるだけで全然違うんですね。
引用元:DANSOON 公式ホームページ
こんな感じで首にかけることができます。重さもそれほど気にならず使用できました。
説明書には、風力弱であれば最大6.5時間ほど使用できると記載がありました。もちろん使用環境や使用風力によって誤差もあるでしょうし、実際どれぐらい連続稼働できるのかわからないまま持って行きましたが、弱〜中の風力で3〜4時間は全く問題なく使用できました。それ以上の使用は検証していないので分かりませんが、モバイルバッテリーで充電もできるので稼働時間はそれほど心配なさそうでした。
逆に思いっきり乾燥した灼熱だったウズベキスタンでは、ファンはなくても全然大丈夫でした。湿度が高い環境下の方が、効果を発揮してくれるようです。
汗拭きシート・冷タオル
言わずと知れた暑さ対策グッズですが、こちらも持参して良かったです。外を歩いて汗をかく→室内に入ったらすぐに拭く、というプロセスだけで不快感がかなり軽減されます。
私は暑がりなので冷えすぎるぐらいがちょうど良いのですが、南国の空調はきついので、使いすぎると寒く感じる人もいそうです。あとはもちろん、ゴシゴシと拭きすぎたら乾燥しそうですが、それでもベタベタするよりはマシなので…
ビオレなど日本のメーカーの汗拭きシートはコンビニやドラッグストアなどどこでも購入できるので(多少割高にはなります)、必要があれば現地調達でも良いと思います。
首に巻けるような長いタイプ(冷タオル)は現地では見かけなかったので、こちらは日本から持参する方が良さそうです。首に巻けるタイプのものはかなり効果があり、首を冷やすだけで一気にクールダウンできます。持続時間は1〜2時間といったところなので、外にいる時間の長さに応じて多めに持っていくと良いかもしれません。
SHIROのボディスプレー&日焼け止め
よく冷えると評判のSHIROのアイスミントシリーズから、ボディスプレーと日焼け止めを持って行きました。今回は手荷物だけで行ったので、いずれも軽量化のため、小さいボトルに詰め替えて持参。
ボディスプレーは爽やかでほのかな香りなので、暑さを感じたら首筋や背中にシュッと吹きかけ、そのままファンを当てるとかなりひんやりして気持ちが良いです。ネット上では「寒いぐらい冷える」と書かれたりしていましたが、暑がりの私からするとどんなに大量にスプレーしても寒いとまではいきません。ひんやりして気持ち良いなあ、ぐらいです。
日焼け止めも同じくひんやりする仕上がりです。SPF30なので日焼け止め効果はそれほど高くありませんが、夏の暑い時期は日焼け止めを塗り直すのも不快じゃないですか…狙い通り、これならひんやり感があって使用感が気持ち良いので、「塗り直しが面倒」どころか「早く塗り直したい」と思えるほどでした。
ノースフェイスのカルカシリーズ
ここ数年、アウトドアブランドの高機能素材に絶大な信頼を置いています。特にノースフェイスのカルカパンツとカルカワンピースは、とにかく軽くて肌離れがよく、すぐに乾くので、旅行の時の必需品になりました。生地が汗で肌に張り付かないだけで、不快感が激減します。 UVカット、撥水、パッカブルと、旅行に持って行くのに最適!
そして洗ってもすぐに乾くので、ホテルの洗面台でじゃぶじゃぶ洗って、タオルで軽く脱水しておけば数時間でまた着られる状態になります。これもまた夏の旅に便利。
引用元:THE NORTH FACE 公式ホームページ
パンツはウエストの締め付けがないので、旅先のパジャマ代わりにすることも。ワンピースもパッカブルで小さくなるので、とりあえずバッグに入れておいて汗をかいたら着替えたりしています。汗拭きシートで体を拭いて、それから着替えるだけでもかなりさっぱりしますのでね。
同じように軽くて乾きやすく、かつタウンユースでもわりと綺麗めに使えるものは、ノースフェイスに限らずスポーツブランドやアウトドアブランドで探すことが多いです。今年買った中では、コロンビアのワイドパンツもサラサラで乾きやすくて、しかも撥水で良かったです。素材の進化、ありがたいですね。
ちなみにこれがヨーロッパのような乾燥した夏であれば、それほど高機能素材にこだわらず、コットンや麻などのワンピースを持って行くことが多いです。フルレングスのパンツもあまり履きません。湿度の高いアジアの夏とは、汗のかき方が全然違うんですよね…多少気温が高くても、日陰に入ればクーラーなしでも十分に涼しいですしね。
逆にアジアは室内に入れば空調が強くて寒いぐらいなので、脚をむき出しにしているとあっという間に冷える気がします。それゆえ、湿度を逃がしてくれてすぐにドライになる、高機能素材のフルレングスのパンツを履いている方が快適だと思うようになりました。同じくトップスも、日差し&冷房対策で袖があるものを選ぶようにしています。ノースリーブのものを着る場合には、薄手のストールやカーディガンなどがあると安心だと思います。
なくても良かったもの
これは個人差があると思いますが、今回は私には必要なかった、と思ったものもいくつか挙げておきます。
(日傘がある前提で)サングラス
日差し対策としては、結果的に日傘があればサングラスは殆ど不要でした。日向では照り返しが強いので、本当は日傘をさしていてもサングラスはかけたいぐらい眩しい時もありましたが、サングラスをかけると鼻のところに汗が溜まるのが嫌で、ついつい使わず済ませてしまいました。日差しが強烈で眩しいのは間違いないので、ある方が安心だと思います。
帽子
帽子はほんの一瞬、お店に入るために並ぶ時に使いました。日傘は使いづらい、しかし直射日光に晒される!という瞬間には持っていて良かったと思いましたが、やはり長時間被っていると頭が暑いんですよね…傘をさすのが苦手な人には、帽子の方が良いかもしれません。
シャツ用冷感スプレー
洋服に直接吹きかけるタイプの冷感スプレーも持って行きましたが、あまり使いませんでした。使用直後は確かに冷たくなるのですが、炎天下だとあっという間に効果が切れてしまうんですよね。衣類の上からスプレーしてもOKとのことでしたが、やはり内側にしっかり吹き付けておく方が効果が高いので、外出先での付け直しにはあまり向いていないように思いました。どちらかと言うと「外を少し歩く+電車に乗る」という、日本の通勤シーンなどで活用するのが良さそうです。
その他の持ち物や暑さ対策について
これは夏に限った話ではありませんが、旅先で「持ってて良かった」ナンバーワンはいつでもウェットティッシュです。これは今回ももちろん大活躍。手も拭く、机も拭く、衛生第一!
また、持って行けば良かったと思ったのはバッグハンガーです。小綺麗なお店にしか行かない場合には不要だと思いますが、ローカル店の場合、荷物を置くスペースがあまりないことがよくあります。地面に置くのは躊躇われる場面が多いので、これは夏に限らず次回から忘れずに持って行こうと思います。
暑さ対策としては、本当はペットボトルやタオルを凍らせて、保冷剤がわりにするのも効果的だと思うのですが、ホテルの場合は冷凍庫がないことが殆どですよね。代わりに濡らすとひんやりするタイプのネッククーラーなどを持っていくのも良さそうです。
まとめ
7月の台湾は予想通りの暑さでしたが、対策をしつつ無理せず動いたおかげで、最後まで元気に過ごすことができました。あとはしっかり食べてよく寝る、日差しの強い時間帯には出来る限り屋内で活動をする、という対策を徹底するのが良さそうです。
太陽の光の強烈さに驚きますが、この抜けるような青空は夏ならでは。どうせ日本も猛暑なので、こうして台湾に行って気分転換するのも良いなと思いました!
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