【追記】2024年10月に、こちらのお店を再訪しました。その時の様子も加筆して更新しておきます。
2泊3日の高雄旅行、最終日のフライトは14時半頃の予定でした。ホテルから空港までは30分ぐらいなので、12時ぐらいまで時間がある!やった!ということで、午前中を有効活用することに。
朝起きて軽く荷造りして早速向かったのは、地元の人に大人気だという朝食屋さんです。高雄の朝ごはんと言えばここ!という老舗だそうで、特に湯包(タンバオ:肉汁たっぷりの肉まんのようなもの)が有名らしく、絶対に行こうと心に決めていたお店です。
老店 興隆居 傳統早點美食
老店 興隆居 傳統早點美食
住所:高雄市前金区六合二路186号
営業時間:4:30〜11:30(売り切れ次第終了)
定休日:月曜日・火曜日
★地下鉄「前金」駅 1番出口 徒歩2分
★日本語メニューなし
お店に到着すると、既に大行列でした。9時頃ならピークは超えているかと思っていましたが、甘かったです。しかも並んでいるのはどう見ても観光客ではなく、近所の人たちが朝起きてすぐ、とりあえずご飯に来たという様子。これはますます期待が持てます。
なお、10月に行った際も週末の9時半頃でしたが、同じく大行列で30分ほど待ちました。もう少し早い時間の方が良いのかもしれません。次回は7〜8時台を狙いたいところです。
お店の前では巨大なせいろがフル稼働中。蒸しあがった湯包がどんどん店先に運ばれていきます。人気店だと、常に出来立てを食べられるのが嬉しいですね。大行列でしたが、テイクアウトだけの人も多いようで、意外とスピーディに前進できます。
お?どうやら「湯包專區」という、湯包専用のレーンがあるようです。
湯包と他のメニューを頼むにはどうしたら良いのかな…と思っていたら、スタスタと歩み寄ってきたおばあさんに「持ち帰りもこの列なの?」と尋ねられました。私も初めてでわからないと答えると、前の親切なおばさまが代わりに説明してくれました。
便乗して私も、湯包と他のメニューを頼むにはどうしたら良いか、前のおばさまに聞いてみました。おばさまによると、
湯包だけ頼む場合
湯包専用レーンで注文し、奥のレジでお会計
湯包とそれ以外を頼む場合
燒餅は具材を指定して湯包の隣で注文
それ以外のメニューは奥のレジで注文、お会計
とのこと。これは初めてだとちょっと難易度が高いかもしれませんね…親切なおばさまに教えてもらえて良かったです。
続けて「週末は混むけど、平日ならそこまでじゃないから本当は平日に来るのが良いよ、月火は休みだけどね」、「ここは60年以上営業してる人気のあるお店で、あの人が今の社長さんだよ」などなど、列に並びながら色々教えてくれました。高雄で出会う人、みんな優しい。
ようやく入口に辿り着きました!ここでまず、湯包を頼みます。お店の人はみんなテキパキしていて親切でしたが、湯包コーナーの方だけは一番忙しいせいか、ちょっと怒り気味でした。まあ、暑いしね…しかし2回目に行った時には優しいおじちゃんだったので、もしかすると持ち場はローテーションなのかも?
メニューの種類もかなり豊富です。肝心の湯包の価格が切れてしまっていますが、1つ25元でした(2024年7月時点)。香菇菜包という、しいたけの入った野菜まんもあり、こちらも同じ値段。これも美味しそうだったので頼めば良かったな…
燒餅を頼む人は、湯包の次の場所でオーダーします。
燒餅は中に挟む具が色々選べるのですが、卵(目玉焼き or ネギ入り卵焼き)や油條(揚げパン)を頼んでいる人が多いようです。燒餅そのものは薄いのですが、油條を入れると一気にボリュームアップしますね。酸菜(ザワークラウトのような酸っぱい白菜のお漬物)も入れることができるようで、これも気になる…絶対合うと思います。
2回目にはネギ入り卵焼き入りの燒餅も頼んでみたのですが、こちらもサクサクで美味しかったです!
燒餅コーナーの次に、油條(揚げパン)や卵類は次のコーナーで。ここは指差しでオーダーできますね。
それ以外のメニューはレジまで進んでから頼みます。私は追加で鹹豆漿+蛋(卵入りの豆乳スープ)も注文。2つで60元(約300円)。先にお金を払って、豆漿は更に奥のカウンターから受け取る仕組みです。ちゃんと担当の人が「はいはい、あなたの分ね」という目配せをしてくれたので安心でした。
豆漿も無事受け取り、早速席へ。店内はほぼ満席でしたが、みんなさっと食べてさっと出て行くのですぐに空きます。私は2階のカウンター席でいただきました。お箸や調味料などは2階にも準備されています。
豆漿にはしっかり大きいサイズの油條(揚げパン)がゴロゴロ入っており、食べ応えがあります。お味ももちろん美味しい。こういうものを求めていたんです…!
卓上には辣油もあるので、お好みでこれを足すのも美味しいですよ。私は途中で投入して味変するのが好きです!
そしていよいよ、湯包を。
小ぶりな肉まんサイズで、中には肉汁がたっぷり…!こぼれやすいので、お皿の上で気をつけて食べないと大変なことになりそうです。中のあんはお肉とキャベツで、キャベツの甘みを生かしたあっさり優しい味付けでホッとします。
パンチの効いた551の豚まんなどとは対極の仕上がりなので、ああいう主役級の味を求めている人には物足りなく感じるかもしれません。しかしこれはまさに日々の生活の中の主食の味わいというか、控えめで食べ飽きない味つけ。私は非常に好きな味でした。これなら2つ余裕だった…悔しい…!
お店を出ると、湯包せいろコーナーの反対側でひたすら卵を焼く卵焼き担当の人の姿が。
暑い時期は大変でしょうね…しかし皆さん本当に休みなく働いていて頭が下がります。さすがの繁盛店です。
卵もどんどん消費されていました。あのペースで焼いていたら、きっとここにある卵もあっという間になくなるのでしょう。
こんなに美味しい湯包をテイクアウトできる近所の人たち、幸せですね。10個や20個買っているような人もいたので、きっとお家で冷凍して、好きな時に蒸すのでしょう。贅沢なおやつ、大変羨ましいです。また朝ごはんを食べに行きたい場所になりました。
お店の人たちもみんな親切です。2回目に行った時には、オーダーを聞いてくれたおばちゃんが「あなた!外国人なのね!豆漿はこっち!その前にそのトレイ持って席とっておいで!」と色々親切に指示してくれて、ありがたかったです。
この時は確かお会計が210元ぐらいだったと思うのですが、100元札を2枚と10元の硬貨を出そうとしたら、「もうその小銭はいいからお財布にしまっときなさい」と押し戻され、え、まけてもらえた…!?と驚きました。滅多にないことだと思いますが、その気持が嬉しいですよね。ありがたくお言葉に甘えて、美味しくいただきました。
お腹も満たされたところで、今度は少しだけ観光に向かいます!
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