11月の上旬、約半年ぶりに台北に行ってきました。今回は夫と一緒の二人旅です。目的は、とにかく美味しいものを食べてゆっくりすること!「アジアのベストレストラン50」やミシュラン常連のレストラン、MUMEを久しぶりに再訪することにしました。
11月上旬の台北は暑くもなく寒くもなく、街歩きに最適な気候。滞在時間は短めでしたが、台湾ならではの美味しいものを味わい、7月末にオープンしたばかりの国家鉄道博物館にも行き、お土産ショッピングも楽しんできました。
そこで今回は、お気に入りのお店を中心に巡った2泊3日の様子をお届けします。

1日目
中華航空のフライト

台北までは、中華航空で。中華航空のフライトはおそらく10年ぶりぐらいです。機材はA330-300でした。とても古い機材だったようで、モニターがゲームボーイの画面のよう(やや大袈裟)でびっくりしました。シートピッチも少々狭かったような気がするのですが、すぐ着くので良し。

着いてからしっかり食べたかったので、機内食は低脂肪食を選んでみました。蒸したお魚と野菜がメインで、あっさりしていて美味しかったです。
これが良かったので帰りも低脂肪食にしてみたのですが、帰りの方はだいぶ今ひとつでした。当たり外れがあるのかもしれません…大人しく普通の機内食にしておけば良かったです。
マディソン台北ホテル (慕軒飯店)
今回はゆっくり落ち着いた滞在にしたかったので、大安エリアのマディソン台北をチョイス。大安駅の近くにあったお気に入りホテルがコロナでなくなってしまったので、このエリアに泊まるのはかなり久しぶりです。

これは2日目に撮った写真。このエリアの雰囲気に馴染む、シックなホテルでした。

お部屋も広々。ソファもゆったりしていて、かなり寛げました。ずっと静かだったのもポイントが高く、またチャンスがあればぜひここに泊まりたいです。
今回は14:30発の便だったこともあり、ホテルに着いたらあっという間に19時過ぎ。本当は久しぶりに大好きな長白小館で酸菜白肉鍋を食べたかったのですが、なんと1週間先まで予約でいっぱいとのこと!このお店は電話でしか予約ができないので、台湾に着いてから確認してみようと呑気に構えていたのですが、日本にいる間に思い切って電話しておくべきでした。次回こそ、必ず。
驥園川菜餐庁
酸菜白肉鍋は諦めて、ホテル近くの美味しい鶏スープのお店へ。私たちは「鶏スープのお店」と呼んでいますが、ここは四川料理のレストラン。「砂鍋」と呼ばれる、丸鶏のスープが有名なのです。
早い時間帯は予約でいっぱいですが、20時ぐらいに行くと割とすっと入れます。ただ閉店は21時なので、その場合さっさと食べる必要があります。

お店に入ると、ずらりと並ぶ土鍋が迎えてくれます。お席は地下。2人なんですが…とスタッフの方に声をかけると「めっちゃ量多いけど大丈夫?」と聞かれました。そう、ここの丸鶏スープは、この土鍋サイズが基本。量が凄まじいことはよく知っていますが、それでも食べたいんです。
地下に降りた後にも、再び「この鍋だけど大丈夫?」と尋ねられました。確かに2人で食べる量ではないですからね…どのテーブルにも、最低でも5〜6人以上の人たちが座っています。

なるべくスープに集中すべく、基本の丸鶏スープと、葱餅、豆苗の炒め物とご飯を注文。スープはあわび入りのものやフカヒレ入りの贅沢バージョンもありますが、お値段もその分跳ね上がります。
ぐつぐつと煮えたつ土鍋が、すぐに運ばれてきました。大きな鶏が丸々1羽入っています。


鶏肉をほぐして、スープと共にいただきます。熱々のスープを口に含むと、その濃厚さと深い味わいにうっとり。
少し時間が経つとすぐに表面に膜が張りますが、この下のスープはいつまでも熱いまま。胸肉、もも肉など、いろいろな部位を味わえるのも良いところ。スープはしっかりした味ですが、塩気はあまり強くないので、ずっと飲み続けることができます。しかしさすがに全部は食べられず、残りは全て持ち帰りセットにしてもらいました。サイドメニューも美味しいので、本当はもっと大人数で行って、いろいろ食べてみたいところです。
臨江街觀光夜市
お腹がはち切れんばかりだったので、お散歩がてらホテル近くの夜市までぶらぶら。ここは小ぢんまりした夜市で、あまり観光客はおらず、地元の人がさっと食事をしにくる場所のようです。

少し雨が降ってきたので、近くにあるマッサージのお店でフットマッサージを受けました。食べて歩いてマッサージ、この上なく幸せな過ごし方です。
この夜市の湯圓(タンユエン:ゴマあんの入った白玉団子のようなもの)を食べたかったのですが、マッサージが終わってもまだお腹がいっぱいで、残念ながら断念。次回こそ食べたい!
2日目

翌日朝、ゆっくり起きてブランチへ。6月の台湾一人旅では、コンサート後に軽い晩ごはんを食べに出かけたお馴染みのお店です。
永和豆漿大王
前回は夜だったので混んでいませんでしたが、午前中(と言っても11時回っていましたが…)はさすがに人がいっぱいでした。これまでいつ来ても地元の人しかいないお店だったのに、この日はなぜかたくさんの欧米人の姿が。何かに紹介されたのでしょうか…?そのせいなのか、英語メニューまで用意されており驚きました。

この日は豆漿(豆乳)と葱入りの卵焼き、小籠包4つをオーダー。豆漿は一つは卵入り、一つは卵なしにしてみましたが、卵が入っている方がお味がまろやか。たんぱく質もしっかり摂れて、良いブランチになりました。
迪化街 新點子茶舖
その足で、今度は迪化街へ。今回は夫と一緒なので、いつもよりちょっと多めに調味料を購入できます。

いつものお店でいろいろ買ったら、お店のおじちゃんがアイスキャンディーをサービスしてくれました。さっぱりしたレモン味で美味しい!11月でも台湾は全く寒くなく、アイス日和でした。

今回のお土産はこちら。右半分は、後ほど紹介する来好で購入したものです。 新點子茶舖では、今回はいつもの生姜ソースに加えてからすみソース、麻辣ソースとナッツ類を購入しました。
▼ 新點子茶舖の詳細と迪化街のおすすめはこちら
台北 迪化街でお土産探し!おすすめ店5選
国家鉄道博物館
続いてやってきたのは、2025年7月にオープンしたばかりの新スポット、国家鉄道博物館。鉄道に関する展示だけでなく、台湾に鉄道が開通した当時の様子、整備に関する展示などに加え、週末にはディーゼル機関車が敷地内を走っており、見どころが満載です。


今回オープンしたのは第一期エリアだそうで、実はまだまだ拡張されるようなのですが、広い敷地内には
- ディーゼル機関車工場(機関車の常設展)
- 総合事務棟(鉄道文化と鉄道史の展示)
- 職員浴場(大浴場に関する展示)
- 材料試験所
- 技工養成所
- 大講堂(ショップと休憩スペース)
といった建物が点在しており、じっくり見ようとすれば丸一日かかるほど。無料のエリアもたくさんありますが、ディーゼル機関車工場の常設展と、ディーゼル機関車の乗車体験は有料です。


当時の建物をそのまま利用しているので、レトロ建築が好きな人にもたまらない空間だと思います。日本語のパンフレットもあるのがありがたかったです。

鉄道史に関する展示も豊富です。以前高雄の歴史博物館で見た内容のおさらいのような部分もあり、興味深く観覧しました。


圧巻の展示量で、最後の方は駆け足になってしまいました。ここは、次回来るならもっとしっかり時間を確保して見学したいところです。鉄道ファンだけでなく、20世紀の台北の様子を知りたい方にもおすすめの博物館でした。
この後、私は台湾の友人に会うため、夫とはしばしのお別れ。忠孝復興のSOGOで、友人とお茶しつつおしゃべりを楽しみました。
MUME
2日目の夜に向かったのは、MUME。台湾のトップレストランと言われるお店です。前回訪れたのはなんとコロナ前!期待に胸を膨らませて、いざ。
▼ 詳しくはこちらの記事をご覧ください。

店内はモダンで落ち着いた雰囲気。満席でした。

引き出しを開けると、カトラリーと本日のメニューが入っています。

地元の食材をふんだんに使ったお料理は、目にも美しい仕上がり。どのお品も口に入れると新鮮な驚きがあり、食べ進めるのが楽しくなります。


夫はワインのペアリングも頼んでいました。お料理、ワイン共に英語でしっかり説明してもらえます。スタッフの方もみなさんテキパキしていて感じが良く、評価の高いレストランならではの活気を感じました。
デザートまでしっかりいただいて、大満足。前回来た時よりもお料理が更にシャープになった印象があって、感動が大きかったです。また行けますように。
3日目
温州街蘿卜糸餅達人
3日目の朝ごはんに選んだのは、2023年に行ってすっかりお気に入りになった、大根揚げパンのお店です。
▼ 初訪問の様子はこちら
台湾食い倒れ3日目 溫州街蘿蔔絲餅達人の大根揚げパン

9時過ぎに行ったところ、珍しくほとんど並んでいません!すぐに順番が回ってきて嬉しい。人が少なかったので、写真も撮らせてもらいました。


中はほかほか、ほんのり塩気の効いた大根と、サクサクのパン生地がよく合います。家の近くにあれば良いのに…。

そのまま歩いて永康街に向かいます。この辺りの街並み、好きなんです。
思慕昔 本館
ぶらぶらしつつ、デザートを食べに。

永康街と言えば…の、思慕昔(スムージー)本館にやって来ました。今の時期は冷凍だけど良い?と確認されました。フレッシュの方が美味しいに決まっていますが、時期的に冷凍なのは仕方ありませんね。

マンゴーのかき氷を二人でシェア。大きなシャーベットも載っているので、食べ終わる頃には「さすがにちょっと寒いかも」と思いました。
来好 LAIHAO
最後に、LAIHAOでお土産ショッピング。ここには日本人の観光客がたくさんいて、「みんなここにいたのか…!」となりました。お店の方も日本語が堪能です。ばらまき用のドライパイナップルや、パイナップルケーキなどを購入しました。
この日は14時過ぎの便で帰国だったため、あまりゆっくりする時間もなく、そのままホテルに戻ってチェックアウト。空港で軽くお昼を食べることにしました。

機内食もあるので、軽めにワンタンスープをいただきました。

往路の低脂肪食が美味しかったので、味を占めて帰りも低脂肪にしてみたのですが、なぜか帰国便の方は「味が…しない…?」となりました。ワンタンを食べておいてよかったです。機内食についてきた、ヴィーガン仕様の海苔クラッカーは美味しかったです。

帰りのラピートはスターラックス航空とのコラボラッピング!
慌ただしい滞在になってしまったのと、酸菜白肉鍋が食べられなかったのは残念でしたが、念願のMUMEは満喫できて、鉄道博物館も想定外の面白さで、リフレッシュできるお休みになりました。やはり台北はいつ行ってもなんだかほっとします。また近々、今度こそ鍋を食べに行きたいところです。
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