タシケント空港に到着後、両替や携帯の設定など諸々の準備を終えて、外に出られたのは21時頃。飛行機から降りたのが20時半頃だったことを思えば、かなり順調だったと思います。やはり預け入れ荷物がないと何事もスピーディで大変よろしいです。
外は暗め!でも、危険な雰囲気はなく、なんだかのんびりして穏やかな雰囲気です。小さな国際空港ですが、隣に大きな建物を建設中のようだったので、そのうちにターミナルが増えるのかもしれません。
早速Yandex Goのアプリを使ってタクシーを呼びます。日本のタクシーアプリと同じような使い方なので、そんなに難しくありません。空港周辺は車が多く、やってきた車を探すのに少し手間取りました。空港の外に出て、駐車しやすいところで呼べば良かったかな…しかし何事も最初は要領がわからないので仕方ありません。この時の学びをこの後生かしたので良しとします。
Corner Hotel
翌日は朝早い電車でブハラに向けて出発予定だったため、空港と駅から比較的近そうなホテルを予約していました。寝るだけなので、予算もやや抑えめに。空港から15分もかからずにホテルに到着。大変スムーズです!
フロントスタッフの方は英語も堪能でとても感じ良く、ほっと一安心。ついでに気になっていた翌日の電車について聞いてみました。
というのも、鉄道会社のアプリに出てきていたこの駅名…わたくしキリル文字はさっぱり読めませんが、右がブハラなのはなんとなくわかります。しかし左側、タシケントの隣にあるこれは一体…?
そう、大阪に大阪駅と新大阪駅があるように、タシケントにも2つ駅があるらしいと聞いてはいたんです。事前にちゃんと調べればわかったはずなんですが、行ってからホテルの人に聞けばいいや〜と、呑気に構えていたんですよね。
このホテルからタシケント駅までは、その気になれば歩いて行けるぐらいの距離だったのですが、フロントの方に「明日のこの電車は、ホテルの近くのタシケント駅ですか」と聞いたところ「マダム、そこではありません。明日の電車の駅は、ここから車で20分程度の場所にある駅です」とのこと。
やっぱりね!ここを選んだ意味があんまりなかったね…!計画的なのか無計画なのかわからない私の旅行っぽさはある!動揺を隠し、この時間の電車に乗るなら何時にこのホテルを出たら良いかなど、詳しく聞いておきました。
ちなみに後からわかったことですが、これまではタシケントからの長距離列車はホテル近くのタシケント駅から発着していたそうです。今年の夏の期間だけ、なぜかタシケント・ユーニィ駅発着に変更されていたようでした。なんということでしょう…
フロントの男性の穏やかな微笑みに見送られ、早速お部屋へ。エレベーターホールには、近隣国家の国旗がずらりと並んでいました。
エレベーターを降りたら謎に大きなスペースがあり、ソファが置いてあって不思議でした。建物の端々に、どことなく昭和の日本ぽさも感じます。ちょっと大きな地方都市の市民会館みたいな…
お部屋は広くて快適です!写真では分かりませんが、シャワールームの前にもたっぷりスペースがあり、大きなスーツケースであってもゆとりをもって広げられる広さです。
反対側からも。ペットボトルのお水が2本と、使い捨てのスリッパなども準備されていました。
隅々まで清掃が行き届いており、ピカピカです。
シャワールームも広くて清潔です!シャワーの水圧は弱かったのですが、そんなに水が豊かな国というわけではなさそうですし、仕方ありません。なお、この後泊まったホテルでは水圧もばっちりだったので、これはホテルの予算感にもよるのかもしれません。
明日の移動に向けて、この日はすぐに就寝!時差は4時間ですが、この時点で日本の深夜だったので、ぐっすり眠れました。ベッドも寝心地が良かったです。
翌朝、7:30頃に朝食会場へ。早い時間だったので人も少なく、快適です。
まず目に入ったのは果物の豊富さと色鮮やかさ!
こちらは温かいお料理。チーズも何種類かあり、1種類だけいただこうとしたらスタッフの方が「これも美味しいのでぜひ食べてみてください」と追加でチーズを載せてくれました。善良な顔つきをした人の勧めには素直に従う主義なので、ありがたく頂戴しました。実際、本当に美味しかったです。
ハムやパイもたくさん種類がありました。
ヨーグルトとジャムもたくさん用意されていました。ジャムはお茶に入れるのもお勧めだそうです。左側のチョコレートバーはめちゃくちゃ甘かったです。
まずはきゅうりとトマトを一口食べて、そのあまりのしっかりした濃厚なお味に驚きました。こんなに美味しいお野菜、人生で初めて食べたと言っても過言ではないぐらい。ドレッシング的なものが見当たらなかったのですが、こんなにお野菜自体が美味しいならオリーブやチーズと食べたり、軽くお塩を振るだけで十分です。手前の野菜の蒸し煮も美味しくて、もうこれだけで大満足。
おいしい!なんだこれは!と、静かに興奮していたら、スタッフさんがやってきて「オムレツも焼きましょうか?」と聞いてくれました。もちろんお願いするに決まっています。興奮して写真を撮り忘れましたが、オムレツの中にもトマトとチーズが入っており、こちらも大変美味でした。そうか、お野菜と乳製品が美味しい国なのか…と、この時点でウズベキスタンへの好印象が更に強化されました。
この後様々なホテルやレストランに行きましたが、こちらの朝食でいただいたサラダと果物が一番美味しかった気がします。なんでしょう、シェフの仕入れがお上手なのでしょうか?スタッフの皆さんも感じ良く接客が丁寧で、タシケント駅の近くに泊まる必要があればまたぜひ利用したいホテルでした。日本人のゲストも何組かお見かけしましたよ。
Corner Hotelの料金と口コミをチェック
8時過ぎにはホテルをチェックアウトし、タシケント・ユーニイー駅へ。
ウズベキスタンの鉄道駅はセキュリティチェックもあるので、最低でも出発の30分前には駅に到着しておく必要があるそうです。無事駅に到着し、セキュリティチェックも受けて、ホームへ。
ホームには屋根がありません。強烈な日差しが眩しい!旅気分が高まります。
アフラシャブ号にはVIP、ビジネス、一般の3等級あり、今回はビジネスクラスを予約。と言っても、4時間乗って1人5,000円ぐらい。やはり交通費はかなり安く感じますね。
社内では紅茶と軽食の提供がありました。VIP席だと、もっとしっかりした朝食が出るようです。
車内販売も頻繁に回ってきました。かつての日本の新幹線のようなワゴン販売だけでなく、アイスクリームだけ、フルーツの盛り合わせだけ、モヒートだけ、などなど、色々回ってきて面白かったです。コーヒーが飲みたくてカフェラテを頼んでみましたが、これはいかにもインスタントという感じで美味しくなかったので、コーヒーが飲みたい人は駅で買う方が良さそうです。
シルクロードの国ということで、道中はもっと砂漠のような景色を想像していましたが、実際に見てみると結構緑があり、雄大な山脈も見えます。そうでした、サマルカンドもブハラも、昔からのオアシス都市だったのですよね。アムダリア川とシルダリア川を灌漑開発しすぎたことでアラル海が干上がってしまったと、そういえば地理で勉強したことを急に思い出しました。しかしこの広大な乾いた大地を目の当たりにすると、水を引いて作物を作ろう!となるのも、気持ちとしてはわかるような…
広大な土地にはいかにも生命力の強そうな、背の低い灌木がたくさん生えていました。牛やロバ、羊なども強い日差しの中でゴロゴロしています。ロバが暑さに強いのは想像できますが、牛や羊は大丈夫なんでしょうか…?
4時間はそれなりに長いな、寝るかな?などと思っていましたが、車窓から見える景色には飽きることがなく、外をじっと眺めているうちにあっという間にブハラ駅に到着。まずはホテルに向かいます!
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