2日目、朝食をしっかり食べてホテルを後にし、タシケント・ユーニイー駅に向かいました。セキュリティチェックを受けて、ホームへ。
ホームには屋根がありません。強烈な日差しが眩しい!旅気分が高まります。
アフラシャブ号にはVIP、ビジネス、一般の3等級あり、今回はビジネスクラスを予約。と言っても、4時間乗って1人5,000円ぐらい。やはり交通費はかなり安く感じますね。
紅茶と軽食の提供がありました。VIP席だと、もっとしっかりした朝食が出るようです。
車内販売も頻繁に回ってきました。かつての日本の新幹線のようなワゴン販売だけでなく、アイスクリームだけ、フルーツの盛り合わせだけ、モヒートだけ、などなど色々回ってきて面白かったです。コーヒーが飲みたくてカフェラテを頼んでみましたが、これはいかにもインスタントという感じで美味しくなかったので、コーヒーが飲みたい人は駅で買う方が良さそうです。
シルクロードの国ということで、道中はもっと砂漠のような景色を想像していましたが、実際に見てみると結構緑があり、雄大な山脈も見えます。そうでした、サマルカンドもブハラも、昔からのオアシス都市だったのですよね。アムダリア川とシルダリア川を灌漑開発しすぎたことでアラル海が干上がってしまったと、そういえば地理で勉強したことを急に思い出しました。しかしこの広大な乾いた大地を目の当たりにすると、水を引いて作物を作ろう!となるのも、気持ちとしてはわかるような…
広大な土地にはいかにも生命力の強そうな、背の低い灌木がたくさん生えていました。牛やロバ、羊なども強い日差しの中でゴロゴロしています。ロバが暑さに強いのは想像できますが、牛や羊は大丈夫なんでしょうか…?
4時間はそれなりに長いな、寝るかな?などと思っていましたが、車窓から見える景色には飽きることがなく、外をじっと眺めているうちにあっという間にブハラ駅に到着。
ブハラの鉄道駅は、実はカガンという街にあり、ブハラの市街地からは少し距離があります。ちょっと離れているからか、タクシーが来るのに少し待ちましたが、乗ってしまえばあとはスムーズです。
ロビー&エントランス
ホテルに到着!今回は初のウズベキスタンということもあり、新しくて綺麗そうな、旧市街のメルキュールにしてみました。
良い雰囲気です!
ちょうどチェックインの時間帯でしたが、それほど混み合っておらず、すぐに手続きをしてもらえました。
スパは地下、レストランは3階です。
エントランスの前にはオレンジ水が常備されていて、暑い外から帰ってきた時にちょっと喉の渇きを潤すのにとても良かったです。
煉瓦とタイル、木がうまく組み合わされていて、隅々まで素敵。
2階からロビーフロアを見下ろすとこんな感じ。ライトも素敵ですよね。アラビアンナイトの世界のようです。
中庭
中庭に面したお部屋の鍵をいただきました。
回廊部分にはテーブルもあり、ここで読書している人も。ただ、テーブルには灰皿もあるので結構タバコを吸っている人も多かったです。そこだけが残念でした。
お部屋
では、いざお部屋へ。手前にリビングスペース、奥にベッドルームという広々したつくりです。
ソファもしっかり大きなものが用意されていました。お部屋が広いので、日中暑い時間にはお部屋に戻ってゆっくりだらだらできて快適でした。
ベッド側が道路に面していたのですが、静かな路地だったので静かでした。
バスローブとスリッパ。私は使いませんでしたが、スパやプールに行くのにこれを引っ掛けて、お部屋から移動している方を結構見かけました。
ポットやコーヒーマシーン。お水は瓶入りのもの。そのほか、冷蔵庫内にコーラやスプライトなどの無料のドリンクが入っていました。
バスルームも広くて快適です。
シャワーの水圧もしっかり。ハンガーも多くて助かりました。ランドリーサービスも比較的お手頃だったので、パンツのお洗濯だけはこちらで依頼しました。あっという間に返してくれましたよ。
レストラン
到着したのがちょうど一番暑い時間だったので、そのままホテルのレストランで軽めのランチにすることにしました。ここは朝は朝食ビュッフェの会場になります。
せっかくなので、窓際の席に座ることに。
牛肉のシャシリク(串焼き)が900円弱、羊肉のシャシリクが750円弱、サラダも400円〜800円程度と、ホテルのレストランと思えないほどお手頃価格です。
まずはサラダを。ハーブがたっぷり入っています。お野菜はもちろん、フェタチーズも美味しい!
続いてサムサです。インドのサモサと名前が似ていますが、サモサは油で揚げるのに対して、ウズベキスタンのサムサはタンドール窯で焼いたサクサクのパイです。パイの中には牛肉や羊肉のミンチ、玉ねぎや、場合によってはほうれん草などが入っていることもありました。サムサはお惣菜パンのように軽食として食べるもののようで、道端にもお店がたくさんありました。中華圏で言うところの胡椒餅のようなイメージでしょうか。
シャシリクは牛肉、羊肉の2種類を頼みました。ヨーグルトにディルがたっぷり入ったソースをつけていただきます。焼きたての柔らかいお肉、美味しくないはずがありません。添えられた酢玉ねぎを食べると口がさっぱりして、これもまた良かったです。
満腹になって、満足満足。
翌朝の中庭はこんな感じ。朝一番は中庭全体が日陰になっていて涼しかったのですが、真っ青な空の眩しさに、あと数時間もすればここが灼熱スペースになることは容易に予想がつきます。束の間の涼しさを味わいつつ、朝食会場へ。
朝食
こちらもお野菜がたっぷり。
ペストリー類も充実しています。メルキュールはフランス系のホテルだからか、やはりフランスからの観光客の人が多いようで、クロワッサンやパン・オ・ショコラなどもありますね。
こちらは土地の名物コーナー。
もちろんフルーツもたっぷり用意されていました。
チーズや温かいお料理のコーナーも充実していました。
熱中症対策には朝ごはんも重要!ということで、しっかり食べます。
その他設備
夕方のホテルの外観はこんな感じ。旧市街の街並みに合わせたためか、外観は比較的つるんとした地味さですが、だからこそ中に入った時の洗練されたインテリアに心躍るホテルでした。
ホテルの前にはしっかり駐車スペースが確保されており、Yandex Goでタクシーをお願いした時にも便利でした。
こちらは地下にあるSPA &プールのスペース。更衣室やお手洗いがまとまっています。プールも比較的大きなものがあり、日中暑い時間帯は結構入っている人が多いようでした。
SPAのメニュー表も見せていただきましたが、日本と比べるとかなりお願いしやすい価格帯でした。2日目に行こうかと思っていたのですが、結局お部屋でゴロゴロしていたら時間があっという間に過ぎてしまいました。
同じく地下にはジムもありました。こんなリゾート感のあるホテルに来てまで運動を…?と、私などは思ってしまいますが、ジム通いの習慣がある方からするとこれはきっと必須の設備ですよね。
スタッフの方も皆さんとても親切で、相談したところチェックアウトの時間も1時間延長してもらえて、大変助かりました。ホテルからメインの観光エリアまでは徒歩20分といったところで、決してすぐ近くというわけではありませんが、旧市街の住宅街の中を歩いて行くのも面白く、一番暑い時間帯さえ避ければ個人的にはぜんぜん問題なしでした。
次回来ることがあればまたぜひ利用したい素敵なホテルでしたが、ブハラには他にも気になるローカルホテルがたくさんあったので、悩ましいな…
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