ブハラに到着後、ホテルでしばらく休憩してから散策に行くことに。
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この時点で19時前ぐらいだったと思います。日は落ちてきていますが、まだ十分明るいですね。気温は33℃ぐらい。そう聞くと暑そうに思いますが、カラッとして時折風も吹くので、日本の33℃とは快適さが雲泥の差です。
滞在中、何度かお世話になった小さな商店。ホテルから中心地への道中には小さなペストリー店やサムサ店、コンビニのような役割の商店がいくつかありました。ご近所の人がお喋りに来たりしていて、そんな様子を横目に見られるのも面白かったです。
旧市街には車が通れないような細い路地が多く、まるで迷路のように道が入り組んでいます。街灯が少ないので、夜は通りによっては真っ暗でした。
中心地に近づいて来ました!この辺りから、観光客の姿も増えてきます。
あちこちで子どもたちが元気に遊んでいました。
経済的なところも大きいのだと思いますが、ゲームに熱中しているような子どもを見かけることは全くなく、みんな元気に外を駆け回っているのが何だかとても健康的に見えます。
オールド・ブハラ Old Bukhara
オールド・ブハラ(Old Bukhara)
住所:3 Samarkand Str, Bukhara
予約:可能 ※予約がベター
TEL:+998-90-185-7077
★カード利用可能*1
次々現れる景色に興奮しながら歩いているうちに、気になっていたレストランの前までやって来ました。この日は定休日かと思っていましたが、どうやら開いている…?本当はもう少し歩いてからにしようと思っていましたが、せっかくオープンしている様子だったのでそのまま入ることに。
中庭の席に通されました。2階は中庭をぐるりと囲むようなテラス席になっています。壁に描いてある絵もなんだか可愛い。
まずはお茶。お皿もポットも、いかにもウズベキスタンらしい雰囲気ですね。
サラダとサムサ。トマトと玉ねぎにバジルを加えたこのサラダは「アチク・チュチュク」といって、ウズベキスタンで一番ポピュラーなサラダだそうです。どこのお店に行っても必ずありました。お店によって味付けは若干違いましたが、なんせトマトが信じられないほどの美味しさなので、どんな味付けでも実に美味しい。
サクサクしたサムサの中には肉汁がたっぷり。サラダもサムサもどちらも美味しい。これは当たりレストラン…!
そして必ず食べたかったのがこちら。ラムの素揚げ、ハーフサイズです。骨付きとはいえ500gあり、ボリュームたっぷり。醤油風味の下味のついたラムをカリッと揚げてあり、お肉の柔らかさと外側のカリカリ感が相まって止まらぬ美味しさ。全く臭みがなかったので、ラムが苦手な人でもこれを食べればラムを好きになるのでは?と思うほど。今思い出してもまた食べたくなります。
パンはいるか?と聞かれ、迷いましたがいただくことに。焼きたてでふかふか、小麦の香りがふわっと漂う大変美味しいパンでした。どこか別の場所で焼いているのか、大きなトレイに載せてどんどん店内に運び込まれていました。お勧めに従って頼んで正解でした。
ちなみにこちらのレストラン、他にも食べたいものがあったので、翌日夜に再訪しました。
この日はキャベツときゅうりのサラダ。さっぱりとレモンの酸味が効いていて、良い箸休めになります。
こちらはマンティといって、蒸し餃子のようなものです。もちもちした皮に肉汁たっぷりの餡が入っており、お好みでサワークリームのようなものをつけていただきます。これももちろん、美味しくないはずがありません。
そしてこの日のメインはこちら。牛肉やピーマン、ズッキーニ、玉ねぎなどを炒めた料理です。こちらも甘辛い味付けが非常に食欲をそそり、ぺろりと完食。さすがにもうお腹の余裕がありませんでしたが、シャシリクも焼き加減を何度も確認して丁寧に焼き上げられていて、とっても美味しそうでした。
2階の席はこんな感じ。かなりオープンエアなお席です。夏はまず雨の心配がないようですが、時々雨も降るらしい冬場はどうしているのかな?
遅くまで賑わうのも納得、何を食べても美味しいレストランでした。英語ができるスタッフの方も多く、みんなキビキビ働いていて好印象。またブハラに行く機会があれば、ぜひ再訪したいです。
ラビ・ハウズ Lyabi Khause Square
お食事を終えて、再び散策を開始。
ここはラビ・ハウズという人口の池です。三方をメドレセ(神学校)に囲まれており、旧市街の街歩きの中心地のようなところでした。夜遅くまで大賑わいです。
池の周りのテラス席は大盛況。振り返ればメドレセもあり、とても良い雰囲気。
通りを挟んで向かい側にある、こちらもメドレセです。中はお土産屋さんになっているようでした。
ラビ・ハウズを起点に、そこからまた歩いてみます。左の方に見えるドーム上の建物は「タキ」と言い、屋根付きのバザールです。タキは16世紀頃作られ、当時は5つあったそうですが、今でも3つが現存して現役のお店として利用されています。
色々なところで見かけた伝統人形たち。レストランにもいました。
カラフルなお皿たち。
大小さまざま、色とりどりの器。
きょろきょろしながら歩いているうちに、タキまでやってきました。今は伝統工芸品を売るお土産屋さんが多いようです。
タキを抜けて、この街のシンボルと言っても良さそうな、カラーン・ミナレットに向かいます。尖塔が見えてきました!
カラーン・ミナレット
広場に到着。その景色に思わず「わあ〜」と声を上げてしまいました。
左が1127年建造のカラーン・ミナレット、右が1514年建造のカラーン・モスクです。カラーンとはタジク語で「大きい」という意味だそう。その名の通り、圧倒される大きさ、美しさです。
広場を挟み、カラーン・モスクの向かい側にはメドレセがあります。こちらは現役の神学校で、内部の見学はできないそう。
ミナレットは高さ46メートル。古くはこの地を目指す隊商の目印になったそうです。確かにこの大きさであれば、遠くからでもよく見えたことでしょう。ちなみに、19世紀まではこの塔から罪人を袋に入れて投げ落とすという、公開処刑場としての側面もあったそう…
13世紀にはチンギス・ハーンがここまで侵攻し、ブハラの街を破壊し尽くしたと伝えられていますが、この塔だけは破壊を免れたのだとか。なんでも、塔の前で帽子を落としたチンギス・ハーンがそれを拾い上げ、「私に頭を下げさせるとは立派な塔だ」と言い、それでこちらの建物は残すことになったそうです。本当にこんなことを言ったのか、真偽のほどはわかりませんが、確かに無下に壊すのは惜しくなるような立派な塔です。残してくれて良かった。
細部までうっとりするような装飾で覆われています。ここは翌日、じっくり観光することにします。
帰りは中央アジアに現存する最古のメドレセである、ウルグベク・メドレセを通ってホテルに戻ることに。猫ちゃんたちがくつろいでいました。猫ちゃんだけでなく、ここに座ってお喋りを楽しむ人の姿も。生活の中に当たり前のように史跡が存在しているんですね。
左がアブドゥルアジス・ハン・メドレセ、右がウルグベク・メドレセです。その名の通り、1418年にウルグベクが建造したものです。こちらも、翌日改めてじっくり見ることにします。
夜道を歩いて、ホテルまで。
レトロな車もたくさん走っていました。どの車もよく手入れされている雰囲気が伝わってきて、素敵です。
路地は暗いので、サマルカンド通りをまっすぐ歩いて戻りますよ。
ホテルの前の商店にて。遅くまで子どもたちが楽しそうに活動しています。食事も含めて数時間の散策でしたが、早くもブハラが大好きになってしまいました。
▼今回の旅のまとめはこちら
*1:地球の歩き方にはカード不可となっていましたが、少なくともVISAカードは使えました。