サマルカンド→タシケントへの移動日であったこの日。電車の時間は17時半で、チェックアウトしてからも結構時間がありました。しかし外はもちろん暑い。そこでなるべく室内で過ごせるアクティビティを…ということで、アフラシャブ博物館に行ってみることにしました。
▼お昼までは観光をしたりお買い物したりしました
アフラシャブ博物館
アフラシャブとは、かつてこの地を支配していたソグド人の最初の王の名前だそうです。ソグド人はこの地にオアシス都市を築き、その治世は8世紀にイスラム軍が来るまで続きました。その後、13世紀初頭に街はチンギス・ハーンによって破壊されるわけですが、その遺跡が残るのが、市の北東部に残る「アフラシャブの丘」というわけです。ウズベキスタンの高速列車は「アフラシャブ号」という名前でしたが、ここから来ているんですね。
これがアフラシャブ号!今回は3区間乗りました。
「アフラシャブの丘」は、今はかつての繁栄ぶりが想像できないような、ゴツゴツとした岩だらけの荒涼たる丘ですが、この一角に博物館があるのです。ちなみにこの丘は200ヘクタールもあり、タイミングによっては羊を導く羊飼いの方に遭遇することもあるそうです。この丘全体が遺跡なので、今もユネスコの管理のもと発掘調査が行われているのだとか。
この日も気温は40℃。太陽が眩しい!入場すると、入ってすぐ右手にあるお部屋でアフラシャブの歴史に関するビデオ(英語)を観ることができます。これを観てから館内を回るのが良いと思います。
この博物館の最大の見どころは、7世紀のフレスコ画。ソグド人の宮殿跡から出土したそうで、高さは2.7メートル、横幅は11メートルと、非常に大きなものです。
部分的にしか残っていませんが、当時の様子が想像できる、鮮やかな絵を見ることができます。
壁画に描かれているのは、当時のソグド王ワルフマンと、彼に謁見する各国の使者たち。こんな昔から、人々は西へ東へ移動していたのですね。
ちなみにこちらの博物館、韓国のODAにより今年リニューアルしたばかりだそうです。フレスコ画以外にも、アフラシャブの丘から出た様々な出土品を見ることができます。とはいえ、全部じっくり見ても1時間ぐらいかな?夏でなければ、少し丘を歩いてみるのも面白そうです。
EMIRHAN restaurant
というわけで、まだまだたっぷり時間があるので、レギスタン広場の裏にある、ちょっと豪華な雰囲気のカフェ&レストランにやってきました。
夜はレギスタン広場が見えるルーフトップの席が人気のようですが、さすがにこの時間は室内一択です。サマルカンドの中では高級店なのだと思うのですが、それでも他の国と比較すればお手頃価格でゆっくりできてありがたいですね。私はお茶と、あとはビタミンを補給したくてフルーツの盛り合わせを頼んでみました。
…てっきりカットされたフルーツが出てくるのかと思ったら、まさかのこの盛り合わせでずっこけたよね!テーブルナイフで自分で剥くのが結構難しくて、さすがに全部は食べられず申し訳なかったです。途中、食後のサービスと思しきスイカ盛りが次々と他のテーブルに運ばれており、「あれでええねん…むしろスイカが食べたかった…」となりました。
推測するに、おそらくスイカはこの国ではとっても安価なので、「フルーツ盛り合わせ」として出すなら他の果物が優先されるのでしょう。あとはもしかすると、果物が豊かなこの地の人たちはみんな皮剥きもお手のものとか…?なんにせよ、良い勉強になりました。
そろそろホテルに戻って、荷物をピックアップして駅に向かいます!
この景色にもお別れです。また来たいな…
サマルカンドの駅には17時ごろ到着。日差しが強くて引き続き眩しいので、スタスタと歩いて駅構内へ。
ブハラの駅と比較すると、かなり大きな駅です。
建物の四隅にはステンドグラスが。
駅の雰囲気も、今まで行ったことのあるどの国ともちょっと違って面白いです。
時間に余裕があったので、カフェラテを調達しました。
駅や空港で電光掲示板を見るのが好きです。ここから色んなところに行ける!と思うとワクワクします。
ナンも売っていました。サマルカンドのナンは有名だそうで、お土産にする人も多いのだそうです。すごく大きいので重そうですが…
発車時間が近づいてきたので、外に出ます。
サマルカンド〜タシケントは、確か他の区間よりちょっと高い席でした。言われてみると席が気持ち広めのような…?
もちろん車内のおやつとお茶もあります。お腹は空いていませんでしたが、ついマフィンを食べてしまいました。
タシケントに到着!いよいよ旅も終盤です!