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【アテネ】世界遺産のアクロポリスを歩く!ギリシャ神話の丘へ(2025.3)

子どもの頃の愛読書として、思い浮かぶ本はありますか。私は子どもの頃、どういうわけかギリシャ神話(と、アラビアンナイト)に取り憑かれており、神話にまつわる本をたくさん読んでいました*1

大人になってすっかりそんな記憶も薄れていたのですが、ちょうど年明けぐらい、なぜか突然「ギリシャに呼ばれている」と思いました。呼ばれたからには行かねばならぬと、行って来たのが3月のこと。

ようやくアテネのアクロポリスに行けたのは、旅行の後半でした。そこはまさに神話の世界!青空を背景にそびえる神殿に圧倒されました。そこで今回は、実際にアクロポリスを訪問した時の様子をご紹介します。

 

3月のアクロポリス観光の様子

2025年3月の上旬、いよいよアクロポリスへ!

アテネの街並み
アテネの街並み

まずは泊まっていたホテルを9時過ぎに出発。快晴です!この真っ青な空にヨーロッパを感じます。日本の空の青さと、色味が全然違うんですよね。

 

東口から入場

丘の上に立つアクロポリス

事前の下調べ情報に従い、新アクロポリス美術館の前にある「東口」から入場。チケットは事前にオンラインで購入しました(チケット購入に関してはこちらに詳細を書いています)。

並ばずすぐに入れましたが、神殿のある位置を見上げて呆然。これは軽い登山ではないか…!

丘の上に立つアクロポリス

しかし、真っ青な空に大理石の神殿が見える様子は何とも心踊るもの。

神殿に向かう登り坂
アクロポリスの遺跡群

道の雰囲気が伝わりますでしょうか。ハイキング気分でとても気持ちが良いです。

 

 

ディオニュソス劇場

ディオニュソス劇場

早速、ディオニュソス劇場が登場。ディオニュソスはローマ神話で言うところのバッカスで、豊穣、酒、酩酊(狂乱)の神様です。

紀元前6世紀ごろに劇場の原型ができ、今の姿になったのは紀元前4世紀だそう。2000年以上前にここに人が集まっていた様子を想像すると、不思議な気持ちに。

更に登って行きます。

私は歳をとってもずっと旅をしたいと思っているんですが、こういう道を歩くことを想定すると、歳をとっても体を鍛えておかねば…と、アテネで誓いを新たにしました。

 

イロド・アティコス音楽堂

イロド・アティコス音楽堂

坂道を上がっていくと現れるのは、イロド・アティコス音楽堂です!

何と今でも現役の劇場で、約5000人を収容可能。夏の夜にここでコンサートを楽しめたら、きっと最高でしょうね。

イロド・アティコス音楽堂

ところどころ、足場もありました。随時修復をしながら使用しているようです。

イロド・アティコス音楽堂

この劇場ができたのは、161年。アクリポリスに残る建物の中ではかなり新しい方です(感覚のバグ)。ヘロディス・アティコスという当時の元老院議員が、妻を偲んで建てたのだそう。

イロド・アティコス音楽堂

向こう側に見える街の景色で、ずいぶん高いところまで登ってきたことがわかりますね。ここからラストスパートです。

 

プロピュライア(前門)

いよいよ神殿へ

いよいよ神殿エリアの入口、プロピュライア(前門)です。青空にそびえる柱の美しさ!

大理石の美しい階段は、人がたくさん往来し続けたせいか表面がツルッツルです。滑らないようにご注意を。

神殿の階段から

プロピュライアの南側にあるのは「アテナ・ニケ神殿」。こちらは外から眺めるだけです。

プロピュライアの建築が始まったのは紀元前437年。その後紀元前431年にペロポネソス戦争が勃発したせいで、未完成のままとなったそうです。ペロポネソス戦争、世界史で習ったはず…だよね…

 

 

パルテノン神殿

パルテノン神殿

プロピュライアを抜けると、いよいよ見えてまいりました!パルテノン神殿です!

パルテノン神殿

息を呑むそのスケール。想像を軽々と超える壮大さに、ここまで来た甲斐があったと心から思いました。とても大きいので、画角に収まりません。

パルテノン神殿

神殿の建設が始まったのは紀元前447年。紀元前438年に完工し、その後紀元前431年頃まで装飾などが加えられたそうです。

その時代に、それもこんな小高い丘の上に、よくぞこれほどの巨大な建造物を作ったものよと驚きました。その上2000年以上そのままの姿をとどめているなんて、にわかには信じられません。

パルテノン神殿

青空の美しい日だったので、神殿が尚更美しく見えたような気がします。

パルテノン神殿

少し離れて、別の角度から。オーディオガイドでは「ここまで大理石を運ぶのがどれほど大変だったか」が滔々と説明されていました。そうでしょうね…

 

エレクテイオン

パルテノン神殿の向かい側には、エレクテイオンという別の神殿も。こちらは紀元前421〜407年に完成したと考えられているそうです。

はっきりしていないこともあるのか…と思いましたが、考えてみたら紀元前のことですものね。正確に「この年にできた」と判明している建物があること自体、すごいです。

エレクテイオン
エレクテイオン

こちらはパルテノン神殿とはまた雰囲気が違い、こじんまりとして繊細な雰囲気です。柱の太さも全然違いますね。

アクロポリスのエレクテイオン

「カリティアード」と呼ばれる有名な6体の乙女像。この乙女像のおかげで、より一層エレクテイオンが優美に見えるように思いました。

頭に神殿の屋根を載せているような構図。重そう…

そこら中にこういう大理石が無造作にそのまま転がっている(?)のがなかなかの迫力です。

 

神殿からアテネの街を一望

アクロポリスからアテネの街並みを望む

神殿群は海抜156メートルの丘の上にあるので、アテネの街をぐるりと一望できます。

アクロポリスからアテネの街並みを望む

この緑の感じから、「乾いた大地に生きる植物」の力強さが伝わってくるような。

アクロポリスからアテネの街並みを望む

こんな目立つ位置にそびえる神殿は、はるか昔からそれはもう畏怖と崇敬の対象であっただろうなと思いました。現代にあってすら、この神殿が目に入ると「うわあ…」となりますからね。

じっくりと堪能できたので、再びプロピュライア(前門)を通って階段を下ります。まるで合成写真のような空の青さですが、iPhoneで撮ったそのままの写真でこれなんですよ。

帰りは正面入り口から出てきました。どんどん人が増えてきていたので、少し早めの時間に行って正解でした。いや~、行ってよかった!帰りには近くのヨーグルトバーでおやつも食べました。

 

 

まとめ

アテネの空にそびえる神殿を実際にこの目で見て、ギリシャ神話が大好きだった子どもの頃の記憶やワクワク感が蘇りました。やはり百聞は一見にしかず、自分の目で見た神殿の迫力は素晴らしかったです。歴史好き、遺跡好きの方にはとってもおすすめです!

 

▼久しぶりにこの本を読んでいます!

 

 

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*1:神様たちは自己主張が激しくわがままで、「神様って別に良い人ではなさそうだし、友達にはなりたくないなあ」などと思った記憶があります。今思えば神様は「人」ではないので、それで良いのかもしれませんが…