アテネ観光のハイライトとも言える、世界遺産のアクロポリス。パルテノン神殿をはじめとする歴史的建造物が並び、古代ギリシャのロマンに浸れる特別な場所です。
人気の観光地だけに、チケット購入や入場にはちょっとした工夫が必要です。また、2025年4月から、単独チケット価格が値上げされ、共通チケットは廃止になりました。
私は価格改定直前の3月に訪問したのですが、その時点からいくつか変更になっている点もあったので、最新情報をまとめておきます。これから訪問される方の参考になれば幸いです。
※情報はいずれも2025年6月時点のものです。
✔︎ この記事でわかること
- アクロポリスのアクセス方法とおすすめの入口
- 2025年4月時点での最新チケット情報(価格・購入方法など)
- 混雑を避けるための入場時間帯とルートのコツ
- 観光時に役立つ持ち物リストや注意点
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2025年最新!アクロポリス|チケット購入と入場のコツ・注意点
アクロポリスの概要
アクロポリスへのアクセス
アクロポリスはアテネ中心部にあり、アクセスしやすい立地です。どちらの入口から入場するかによって、最寄駅や行き方が少し異なります。
■ 東口(おすすめルート)
最寄駅は地下鉄2号線(レッドライン)の「アクロポリ駅(Akropoli)」。駅を出てすぐのDionysiou Areopagitou Streetをまっすぐ歩けば、徒歩5分ほどで東口に到着します。
人通りも多く、アクロポリス博物館(Googleマップ上では「新アクロポリス美術館」と表記されています)やカフェが並ぶ通りなので、初めてでもわかりやすいと思います。
■ 正面入口(西口)から入場する場合
正面入口の最寄駅は、地下鉄1号線(グリーンライン)の「ティシオ駅(Thissio)」です。
ティシオ駅からは、石畳のApostolou Pavlou Streetを歩いて約10分ほど。少し坂道になりますが、途中にはおしゃれなカフェや露店もあり、散歩がてらのアクセスにぴったりです。
アクロポリス|オープン時間・休日
アクロポリスのオープン時間は、季節によって異なります。
期間 | 営業時間 | 最終入場時間 |
---|---|---|
4月1日 ~ 8月31日 | 8:00 ~ 20:00 | 19:30 |
9月1日 ~ 9月15日 | 8:00 ~ 19:30 | 19:00 |
9月16日 ~ 9月30日 | 8:00 ~ 19:00 | 18:30 |
10月1日 ~ 10月15日 | 8:00 ~ 18:30 | 18:00 |
10月16日 ~ 10月31日 | 8:00 ~ 18:00 | 17:30 |
11月1日 ~ 3月31日 | 8:00 ~ 17:00 | 16:30 |
※スマホでは横にスクロール可能です。
休日
- 1月1日
- 3月25日
- 5月1日
- ギリシャ正教のイースター(復活祭)日曜日
- 12月25日・26日

夏の暑い日には、12時〜17時の間で一時的に入場禁止になることがあります。
アクロポリスのチケット
アクリポリス|チケット価格
※2025年4月1日より、単独チケットが価格が値上がりしました。
アクロポリスの入場料は時期によって異なります。2025年4月以降、通常シーズン(4月〜10月)は€30、オフシーズン(11月〜3月)は半額の€15となります。
学生や高齢者など、一部の条件を満たすと割引や無料になる場合もあるので、該当する方は身分証の提示をお忘れなく。
2025年4月時点で、共通チケットは廃止になりました。アクロポリス+アクロポリス美術館のセットのチケットであれば、こちらから€69で購入可能です(※2025年6月追記:GET YOUR GUIDEにもありました。こちらの方がやや割安かもしれません)。
▼以下は以前の情報です▼
アクロポリス単体のチケットに加え、周辺の遺跡にも入場できる共通チケット(Combination Ticket / €30)もあります。
共通チケットは、アゴラやゼウス神殿など7つの遺跡に有効で、特に通常シーズンにアテネをじっくり観光するならこちらがお得*1。チケットは購入日から5日間有効なので、スケジュールに余裕がある方におすすめですが、1か所1回のみしか入場できないのでご注意を。
アクロポリス|入場無料の日
アクロポリスでは、年に数日だけ入場料が無料になる特別な日があります。少しでも旅のコストを抑えたい人の場合、この日に旅程が重なればラッキー!
ただし、無料ゆえにこの日はとても混雑します。ゆっくり観光したい人は、入場無料の日は避けた方が良さそうです。
日付 | 理由・記念日 |
---|---|
3月6日 | メリナ・メルクーリ記念日 |
4月18日 | 国際記念物・遺跡デー |
5月18日 | 国際博物館の日 |
9月最終週末 | ヨーロッパ文化遺産の日 |
10月28日 | ギリシャ国家記念日(オヒ・デー) |
※スマホでは横にスクロール可能です。
アクロポリス|チケット事前購入
アクロポリスは通年人気のスポットなので、チケット窓口や入場口も長蛇の列になることが多々。そこでおすすめなのが、公式サイトや信頼できるチケット販売サイトを利用した「事前購入」です。
公式サイトでは、日時指定の電子チケットを購入できます。スマホでQRコードを提示するだけで入場できるので、チケットを印刷する手間も省けてとても便利。入場時間の指定があるので、遅れないように現地に到着してくださいね。
予約サイトは英語表記が中心ですが、操作は比較的シンプル。不安がある方は、日本語対応の現地ツアーやチケット代行サイトを利用するのも一つの手ですね。KlookやGET YOUR GUIDE でもチケットや半日ツアーなどの取り扱いがあります。
いずれもの場合も、直前だと予約枠が満員ということもあり得ます。特にハイシーズンの場合、訪問日程が決まったら早めに予約するのがおすすめです。
私は今回、こちらのサイトでオーディオガイド付きのチケットを購入*2。QRコードを見せるだけで入場でき、便利でした。

オーディオガイドはアプリをダウンロードして聞く仕組み。事前に準備しておくのがおすすめです。
アクロポリス|チケット現地購入
当日、現地でチケットを購入することも可能です。ただし観光シーズンは朝から混雑するため、時間に余裕を持って訪れる必要があります。
午前中の早い時間、もしくは閉館の1~2時間前を狙うと、比較的スムーズに購入できる傾向があります。混雑状況によっては入場規制がかかることもあるので、やはりチケットは事前購入が安心なようです。
アテネのアクロポリス|入場のコツ
アクロポリスの観光を快適に楽しむためには、チケットだけでなく「どの入口から入るか」も重要なポイントです。ここでは、効率よく回れる入口選びのコツを紹介します。
どちらの入口がおすすめ?
- 入場時の混雑を避けるなら東口
- パルテノン神殿まであまり歩かずに到着したいなら正面入口(西口)
並びたくない人におすすめ|東口
アクロポリスには、正面入口の他に東口(Dionysiou Areopagitou通り沿い)という、もうひとつの入口があります。こちらはアクロポリス博物館やディオニソス劇場にも近く、ツアー客が少ないため、比較的空いているのが特徴です。
チケットを事前に購入していれば、この東口から直接入場可能。朝早めの時間に訪れれば、ほとんど並ばずにスムーズに入ることができます。
東口から入場する場合、丘の下からディオニソス劇場→アクロポリスの丘→パルテノン神殿という順番で登っていくことになります。
こちらが3月の平日、9時30分過ぎの東口の様子。3月は比較的閑散期ということもあり、殆ど並んでいません。これなら、人気観光地としてはガラガラと言っても良いぐらいではないでしょうか。
パルテノン神殿をすぐに見たい人におすすめ|正面入口
多くの観光客が利用するのが、アクロポリスの正面入口(西口)。正面入口からはアクロポリスの主役とも言える、パルテノン神殿までそれほど歩かずに到着できます。
ここはメインのアクセスルートであり、観光バスも集中するため、朝から長蛇の列ができがちです。特に午前10時〜午後2時ごろは、ツアー客が押し寄せるピークタイム。
この正面入口を利用する場合は、とにかく朝一番か、閉館直前の時間帯を狙うことがポイントです。

混雑を避けてゆっくりと歴史に浸りたい方には、少し遠回りでも東口の利用をおすすめします。
周辺の石畳の道は雰囲気抜群!木立の向こうに見えるパルテノン神殿に、思わず目を見張ってしまいます。
アクロポリス観光の注意点
アクロポリス観光の注意事項
私は全然気づかず出かけてしまいましたが、公式サイトに以下の注意事項が掲載されていました。
■ トイレの利用について(重要)
現在(※2025年4月時点)、アクロポリス内部のトイレは改修工事中のため使用できません。入場前に正面入口右手の常設トイレ、または左手の仮設トイレをご利用ください。
■ 禁止事項(抜粋)
- 飲食、喫煙(電子タバコ含む)
- ゴミのポイ捨て
- 展示物や遺跡への接触
- 不適切な服装や行動(歴史的な場所にふさわしくないと判断されるもの)
- 侮辱的・わいせつな写真や動画の撮影
- ペットの同伴(※介助犬は除く)
- 物品の持ち出しや破損
■ 来場者へのお願い
- 警備員の指示に従って行動してください
- 標識に従い、指定されたルートのみを歩いてください
- 工事中のエリアや危険箇所には立ち入らないでください
- 滑りやすい場所もあるため、歩きやすい靴で訪れるのがおすすめです
これらのルールに違反した場合、退場を命じられることがあります。
アクロポリス観光の持ち物
アクロポリスの神殿群は小高い丘の上にあるため、一通りの見どころを回ろうとするとアップダウンのある、日差しの強い道をかなり歩くことになります。また、神殿の階段は滑りやすい大理石です。
そのため、以下のような準備をしておくと安心です。
- 帽子
- サングラス
- 飲み物
- 日焼け止め
- 暑さ対策グッズ【夏季】
- 歩きやすい/滑りにくい靴
私は3月に訪問しましたが、春でも日差しの強さは日本とは比較になりません。道中には日差しを避けられるような場所もないので、日差し対策は必須。混雑するので日傘はやめた方が良いと思います。
晴れていると3月でも暑いぐらいだったので、特に夏に行く場合には暑さ対策も重要(オープン時間の項目で触れた通り、酷暑の日の日中は閉鎖されることもあります)。

お水は€0.5〜1.0程度と、観光地にしては非常に安く売られていましたが、あちこちに売り場があるわけではありません。持参する方が安心です。
まとめ
- アクロポリスはアテネ観光のハイライト!神話好きにはたまらないスポット
- 混雑を避けるなら東口からの入場がおすすめ
- オープン時間は季節によって異なる
- 入場料は2025年4月から€30に値上げ(オフシーズンは€15)
- 年に数日、入場無料の日もあるが、混雑注意
- チケットは事前購入がスムーズで安心
- 坂道や大理石の階段が多いので、歩きやすい靴&日差し対策を忘れずに
アクロポリスは、特にハイシーズンには大混雑する人気スポットです。ぜひ事前にしっかり準備して、快適に楽しんでくださいね。
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