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【スペイン】サン・セバスティアンでバル巡り!ハシゴしたお店リスト(2024.1)

美食の街サン・セバスティアンの良いところ、それは街中にひしめき合うようにバルがあるところ!お昼はレストランを予約していましたが、夜は量も調整しやすいバルでピンチョスをハシゴすることにしていました。

 

夏ほどの人出ではないものの、やはり人気のあるお店は大混雑するので、事前に「このお店でこれを食べよう」という作戦をある程度立てて、いざ旧市街へ。お酒が好きな大人2名と全く飲めない大人1名、ローティーンの女子2名というチームでの食べ歩きです。

 


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スペインでは1月6日の東方三賢人の日までがクリスマス期間だそうで、年明けのこの日もまだまだどこにでもクリスマスの飾り付けが残っていました。

 

 

ハシゴしたお店リスト

Bar Casa Alcalde

まず最初に入ったのはこちら。本当はお隣のベルガラに入るつもりだったのに間違えました。しかしそれはそれで良いのです。

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このお店の良いところは、オーダーのしやすさ。そして立ち食いが主流の他のバルと違い、座席もそれなりに数があるので、ゆっくり座って食べられます。ラッキーなことに、ちょうど5人で座れました。

 

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カウンターに並んだピンチョスには番号が降ってあり、紙に好きなピンチョスの番号と数を書いて注文できます。外国人にも優しい仕組みです。

 


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とりあえず、各々目についた好きなものをオーダー。私はツナを詰めたパプリカにしました。夫が頼んでいたシラスウナギが大変気になって一口食べたかったのに、欲しいと言う間もなく全部食べられてしまって悔しかったです。かと言ってもう一つ自分の分を頼みに行くのも面倒になり、次のお店へ。


Casa Vergara

そう、本当はこちらに行きたかったのです。こちらのお店にも、立ち食いカウンターだけではなく座れるハイテーブルがいくつかあり、ちょうどタイミングよくみんなで座れました。

 

 

こちらでは店員さんに直接声をかけてオーダーします。カウンターを見ながらの指差し会話です。


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ここで食べたかったのはウニのグラタンでした。ウニの殻に入っていて見た目も可愛い(可愛い…?)です。手前はラスト1個だった蟹。ウニグラタン、期待しすぎていたのか「うむ、思っていた通りの味だ」となりました。

 

 

2軒で軽く食べて少しお腹が落ち着いたので、コンステシオン広場を抜けて友人お気に入りのお店に向かいます。

 

…と思ったら、大混雑でとても入れる状態ではありませんでした。こちらはスキップし、別のお店へ。

 

Goiz-Argi

やって来たのは鉄板で焼いたエビの串が美味しいこのお店です。数年ぶりに来たら、なんと日本語メニューが電光掲示板に掲示されていました。これはわかりやすくてありがたいですね!

 


エビの串はオーダーしてから焼いてくれるので、熱々です。上にはニンニクとトマトのソースがかかっていて、1人で3本ぐらい食べられそう。この味を嫌いな人はいないのでは?

 

一補に頼んだトルティージャ(スペインオムレツ)は、この日たまたまだったのかもしれませんが妙に塩辛くてイマイチでした。写真を撮り忘れましたが、この後頼んだマッシュルームのピンチョスも美味しかったです。

 

Federiko Taberna

ガールズたちがミニハンバーガーを食べたいと言ったので、お次はこちらのお店へ。

 

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大人は酸味のあるものを欲していたので、イワシの酢漬けを。ここではマッシュルームのクリーム煮込みもいただきました。しっかり濃厚で結構ボリュームがあったので、うっかり序盤に食べると後のプランが狂うかもしれません(食べることに本気)。

 

 

そろそろお腹も膨れて来ましたが、そういえばフォアグラを食べていないな?と気づき、最後のお店へ。

 

Atari Gastroleku

ここも大人気店で、とにかくいつも人で溢れています。カウンターでオーダーするのも一苦労よ!

 

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フォアグラはオーダーしてから焼いてくれます。


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熱々トロトロで美味しい。このフォアグラのクオリティは、やはりさすがですよねえ…しかしもうお腹いっぱい。いつもなら帰り道にジェラートも食べるところですが、ジェラートが入る隙間もないぐらいお腹いっぱいになりました。

 

行きたかったのに行けなかったお店

 

本当はキノコが有名なこちらにも行きたかったです!キノコだけでなく蟹のタルトや獅子唐の素揚げ、そしてコロッケも美味しく、要は何を食べてもハズレなしです。いつ行っても大混雑で、特に夏はお店に入るのも一苦労といった感じなので、行くなら変な時間を狙う方が良いかもしれません。

 

 

こちらは生ハムや熟成肉が美味しいお店。お肉類はオーダー制です。ここはお腹がいっぱいになり、今回は諦めました。いつも激混みなので、行くなら時間をずらすと良さそうです。

 

バル巡りで気をつけること

オーダー

オーダーはほとんどの場合、カウンターで直接店員さんにお願いするシステムです。列があって順番に聞いてもらえるような仕組みではないので、特に混んでいる時には店員さんとしっかりアイコンタクトを取って、「ここにいますよ、オーダーしたいですよ」をアピールすると良いと思います。

 

お支払い

お支払いはほぼどこでもカードが使えます。最近はオーダーの都度カードをお渡しして支払うところが多くなったようで、今回行ったお店も全て都度都度お支払いをしました。どこのお店も混雑しているので、友人同士で行った場合もそれぞれ払うのではなく、誰かが代表して支払うほうがスマートだと思います。

 

ちなみにバルでのお会計、5〜6年前までは多くのお店が自己申告制で、帰り際に自分が何を飲んで何を食べたか申告して計算してもらう仕組みでした。初めて行った時はその仕組みが衝撃的で、「食い逃げしたり誤魔化す人が出るのでは…」と思っていたのですが、バスク出身の友達に聞いたところ「そんな卑怯なことをする人間はいないから大丈夫、嘘つきは人間の恥」と言っていたので、それでも問題なかったようです。

 

今回はたまたま都度払いのお店ばかりだっただけで、もしかすると今でも自己申告制のお店もあるかもしれません。スペイン語ができないと自己申告するときに結構困るので、その場合は食べたものを都度写真に撮っておいて見せるのが楽だと思います。

 

その他気をつけること

混み合う時間帯はお店によっては食べる場所を探すのも一苦労…といった状態になるので、大きな荷物は持って行かないほうが良さそうです。鞄を置くようなスペースもないので、斜めがけできるバッグや小さめのリュックで行くのがお勧めです。サン・セバスティアンは極めて治安の良い場所ですが、とはいえ観光客を狙ったスリが絶対にいないとは言い切れないので、バッグは口をしっかり閉められるもの(フルオープンにならないもの)だと安心です。

 

手でつまみたくなるようなものも多いので、ウェットティッシュは必携です。ちょっとテーブルの汚れが気になる時などにも大活躍してくれます。

 

また、現地の人たちは大体、1軒のお店で1〜2皿ピンチョスを食べ、1〜2杯飲んで次のお店へ、というペースで動くことが多いようです。特に決まりがあるわけではありませんが、あまり長居しすぎず、食べ終えたらさっと次の方にスペースを譲るのが粋なお作法のようです。

 

バルの好きなところと苦手なところ

バルの良いところは、とにかく気軽に色々な料理を試せるところだと思います。ピンチョスは一皿が小さく量も調整しやすいですし、前述の通りたくさん頼んで長居するような人は殆どいないので、1皿だけ、2皿だけ…といったオーダーも気兼ねなくできます。一人旅の時にも助かります。感覚的には立ち食い寿司ですね。どこもわいわい賑やかな雰囲気で、お祭り気分で食事をする感じです。

 

一方で、人気店になるほど本当に混んでいるので、オーダーするのにも結構なエネルギーが必要です。待っていたらオーダーを取りに来てもらえるような仕組みではないので、ある程度積極性がある人向きです。あとは、これは個人の好みにもよりますが、私はやっぱり美味しいものほど座って落ち着いて食べたいという気持ちになることがあります。元気がない時には大変かもしれません。

 

とはいえ、この独特の雰囲気はとても楽しいので、食べるのが好きな人にはぜひお勧めしたいです。お酒が飲める方にはバスクのお酒、チャコリ(アルコール度数低めの微発泡白ワイン)もぜひ試してみていただきたいです。

 

 


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食後にはみんなで観覧車に乗りました。なんと5周もしてくれて、流石にそろそろ降ろしていただいても良いんですが…となりました。ガールズたち曰く、フランスでもだいたい5周はするらしいです。「逆に日本の観覧車は短すぎだと思うけど?」とのことで、所変われば観覧車のお作法まで違うのかと驚きました。

 

ちなみにこの観覧車、上の方に行くとけっこうギシギシ音がするのです。乗りたがったわりに「エッ何これこわい!」と最初大騒ぎして嫌がっていたガールズたちも、3周目ぐらいから「まあこんなもんか」とすぐに慣れており、人間の慣れって怖いな…と思いました。

 

上から眺める夜のサン・セバスティアンはなかなか素敵でした!海も山もすぐ近くにある美食の街、本当に良いところです。観覧車には自分たちだけだったらきっと乗っていなかったと思います。ガールズたちのおかげで良い経験ができました。