観光客で賑わう仁寺洞(インサドン)のメインストリートから少し西に入ったところに、その名も「美しい茶博物館」という、とても居心地の良いお茶屋さん兼ギャラリーがあります。
到着初日に少し時間ができたので、ここで一息つくことに。
美しい茶博物館(아름다운차박물관)
住所:ソウル特別市 鐘路区 仁寺洞キル 19-11
서울특별시 종로구 인사동길 19-11
NAVER MAP:https://naver.me/GqBs72XO
★鍾路3街/チョンノサムガ駅 5番出口 徒歩5分
★鍾閣/チョンガク駅 3番/3-1番出口 徒歩7分
★日本語メニューあり
お店の佇まいからして、落ち着きと清潔感があります。 立派な韓屋(ハノク:伝統的な朝鮮家屋)をリノベーションした建物です。私たちが到着した時にも、ちょうどスタッフの方がお掃除をされていました。
こちらのお店、大変ありがたいことに非常にしっかりした日本語メニューがあるんです。お茶もお茶菓子もたくさん種類があるので、何にしようかあれこれ迷うのも楽しい。
悩んだ末、雨前(ウジョン)という緑茶にしてみました。穀雨(4月20日)の前に採るお茶だそうで、今の時期にぴったりでは?と思ったのです。夫が食べたいと言うので、パッピンスも頼むことに。
茶器のセットがやってきました。中国茶の一式ともまた違う様子ですよね。黒いポットにお湯が入っており、スタッフの方が淹れ方の見本を見せてくださいます。茶葉が細かくて、いかにも良いお茶!という香りが広がります。
一煎目が入ったタイミングで、お抹茶のパッピンスもやってきました。
まずはお茶を一口飲んで、美味しさに唸りました。上等な緑茶独特の、うっとりするような上品な旨味…!美味しい新茶って、丁寧にとった昆布出汁を思わせるような味がしませんか?そういう、本当に良いお茶の味がしました。
中国茶と同様、何煎も淹れることができます。ちょうど「そろそろ冷めてくるかな」というタイミングで、スタッフの方がお湯を入れたポットを新たに持ってきてくれます。だんだん味は薄くなっていきますが、それもまた良いです。
パッピンスは、まるで小さな盆栽のようで愛らしいです。去年は紅茶にしたので、今年はお抹茶にしてみました。
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ナッツや小豆が別添えだった紅茶のパッピンスとは違って、お抹茶の方は氷の中にナッツや小豆が入っていました。氷の味はお濃茶と言っても良いぐらいしっかりしたお抹茶の味で、甘味はほとんどありません。この苦味のある氷に、甘い小豆がよく合います。
パッピンスは量があるので、よほど冷たいものが得意な方以外、1人1つはちょっと厳しいかもしれません。2〜3人でシェアしながら食べるのがちょうど良さそうです。温かいお茶とパッピンスもなかなか良かったのですが、次回こそはお餅系デザートに挑戦したいところ。
席から目に入るギャラリーやお茶の販売コーナーも美しくて、スタッフの方も丁寧で皆さん優しくて、本当に落ち着く空間です。
ここは一人で来て、ゆっくり読書したりするのにも良さそう。しばし優雅な時間を過ごせました。
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