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【スペイン】スペインの特殊な食習慣と2日目のランチ(2024.1)

スペインの食事時間は日本人(いや、むしろ他の殆どの国の人)の感覚からすると大変遅いことを、皆様ご存知でしょうか。スペイン人は1日5回食事をすると言われていて、レストランのお昼の営業は13時から、夜の営業は20時ごろからというのが一般的なんです。

 

これだけでも随分遅めに感じますが、実際に現地の人たちが食事を始めるのは、お昼なら14時過ぎです。夜なら21時過ぎにポツポツとレストランに人が入り始め、22時頃にようやく前菜を食べているような有様なので、開店時間に行こうものなら、場合によってはスタッフがまだ来ていなかったりします。

 

そんなに夜遅くご飯を食べて、翌朝普通に働けるの?と思ってしまいますが、意外にも日本と同じような時間に通勤している人をたくさん見かけるんですよね。朝は8時頃に甘いパンとコーヒーだけの軽い食事をして、11時頃にサンドイッチやオムレツといった軽食を食べ、14時頃からしっかりとしたランチ、そして18〜19時頃におやつやタパスを食べて、21時に軽めの晩ご飯、というのが平均的なスケジュールだそうです。

 

あれ、でも冷静に考えたら私の食生活ってこんな感じだった…道理でスペインに来ると生活リズムが合うわけだわ…

 

 

そういう食事事情なので、2日目のランチはスペインタイムも考慮して13時半で予約をしていました。

 

 

まあ見てください、13時半でこの無人ぶり。スタッフの方もなかなか出てこず、「む?まさか不人気レストラン?いや、もしかして休み?」と慌てましたが、この後14時半(!)ぐらいから人がどんどん入ってきて、あれよあれよと言う間に1階が満席になりました。

 

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というわけで、最初は貸切状態でランチをスタート。

 

お店にはゴージャスなメイクのマダム店員さんがいて、この方は最初から最後までドスの効いたスペイン語で話しかけてくれたのですが、不思議と何を言っているか殆どわかる…この料理は誰と誰が食べるんや!海鮮スープは大人だけか?肉の焼き加減はどれぐらいがええんか?などと聞かれている様子(推測極まりない)だったので、身振り手振りで回答すると「わかった」というお顔で大きく頷き、厨房に向かって颯爽と去って行かれました。


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最初に出てきたのは豆のスープ。濃厚で、お豆の甘さがしっかり感じられて美味しい!ガールズたちはこれを一目見て「ああ〜なんかこういう緑のスープってあんまり好きじゃない」とぶつぶつ言っていましたが、一口飲んで「!」という顔をして、黙って全部飲み干していました。うん、美味しいよね。


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スターターという感じではない気もしましたが、どうしても食べたくて魚介のスープを友人とシェア。海鮮の旨みがすごいんです…塩気もしっかり効いていて、こういう強烈な磯の香りのスープは、鰹や昆布の出汁で育っている日本人からするとどこか懐かしさを感じる味だと思います。もはやすっかりフランス人化している友人も「こういうの食べるとちょっと日本に帰りたくなる」と言っていました。

 

このスープは最初壺のような器に入っていましたが、先ほどのマダム店員さんが私たちの顔を見て再び大きく頷き、2皿に取り分けてくれました。全然笑わないのに優しいので忽ち好きになる。


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じゃーん。メインはTボーンステーキです。写真ではなかなか大きさが伝わらず悔しいのですが、3〜4人でシェアしても良いぐらいの分量でした。これがまた最高に美味しくて、お肉って最高だね!と言いながらみんなで(必死に)完食。上にかかっているお塩もおいしくて、スーパーで探して買って帰りました。

 

そういえばスペインはヨーロッパの他の国に比べて、食事のシェアにも寛容な気がします。このステーキは元々シェア前提のようでしたし(1人で食べている人もいましたが…無理だろう…)、初日のお魚料理もシェア用でした。色々食べたい食いしん坊には優しい文化ですね。

 

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ガールズたちは柔らかいフィレも頼んでいました。香ばしさのあるTボーンステーキとは全然違い、繊細で上品なお味。一口味見をさせてもらいましたが、こちらもとても美味しかったです。

 

お腹いっぱいだね、と言いながらお店を出てきたら、もう16時近くになっていました。確かに、この時間に食べ終わったら次のおやつは19時、晩ご飯は21時になるのも納得。

 

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引用元:公式ホームページ

 

こちらのお店、とてもゆったりお食事ができてよかったです。私たちが行った日は2階はクローズされていましたが、2階までの階段もクラシックな雰囲気で素敵でした。

 

 

 

ところでこのスペインの食事事情はヨーロッパの中でも特殊なようで、例えば隣国のフランス人やポルトガル人から見ても「スペインの食事は美味しいけど、ちょっと時間が遅すぎだよ…」という感想になるそうです。フランスも日本と比べれば遅いと思いますが、スペインと比べれば食事開始時間は随分早く感じられます。

 

幸いスペインには軽くタパスやピンチョスをつまめるお店もたくさんあるので、そんなに夜遅くに重い食事はちょっと…という場合には、早めの時間にバルで色々つまむのが良さそうです。タパスやピンチョスであれば、量も調整しやすいですしね。

 

こんな食生活で体に悪くないのかな?と疑問に思いましたが、調べてみたらスペインの平均寿命は世界で3〜4位と、むしろ長寿国。魚介や野菜をたくさん食べているのも体に良さそうですが、何よりストレスなく暮らしているのが長生きポイントかもしれません。見習いたい!