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【スペイン】美食の街サン・セバスティアン「Zazpi」でランチ(2024.1)

大晦日と1月1日は友人宅でお世話になり、ゆっくり過ごしました。フランスでは1月1日は本当に「ただの祝日」という感じで、お正月感ゼロです。とは言えお店はどこもかしこもお休みになるので、友人宅でのんびりできて、美味しい手料理も振る舞ってもらえて、とてもありがたかったです。

 


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ぜーんぶ美味しかったフランスの家庭料理!誰かが作ってくれたご飯って最高です!そして食べることが大好きな人が作ったものは、やっぱり美味しい。

 


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赤子の頃から毎年夏になると一緒に旅行をしてきた娘ちゃんたちも、ついに2人ともローティーンに。今回は一緒に編み物をしたり人生ゲームをしたり、綺麗に改装されたそれぞれのお部屋を見せてもらったり、たくさん遊んでもらいました。

 

フランスの中学校は授業が90分、お昼休みが2時間らしいです。え、お昼休み長くない?と聞いたら「先生がゆっくりご飯食べて休みたいんじゃない?」と言われて納得。労働者の権利が守られているぞ…

 

 

2日からは、友人と娘ちゃん2人も一緒に、スペインのサン・セバスティアンへ。友人夫は1月2日から通常通り仕事だったので、今回はここでお別れです。

 

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編み物にハマりすぎた上の子が車の中でも編み続けて気持ちが悪くなる(そりゃそうだ)、ナビに出てきた道がないなど小さなアクシデントはありましたが、無事国境を越えてスペインへ。この「陸路で国境を越える」という感覚、日本では絶対に味わえないので毎回わくわくしてしまいます。

 

フランスとスペインにまたがるこのエリアは「バスク地方」と呼ばれ、独自の言語や文化のある、半ば独立国のようなところです(近年ではかなり落ち着いたようですが、長く独立運動が続いているエリアでもあります)。山や丘に、赤や緑の三角屋根の、まるで絵本に出てくるような可愛い家がぽつんぽつんと見えてくると、バスク地方に入ったことを実感できます。

 

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そんなバスク地方に位置するサン・セバスティアンは、フランス国境から約20キロの場所に位置する世界有数の美食の街です。海の食材も山の食材も豊かで、狭いエリアにミシュランの星付きレストランやバルが密集している上、人も親切で治安も良くて、住みたくなるぐらい素敵な街なのです。

 

ここは美食の街であると同時にビーチも有名なので、夏になると本当に人が多く、ホテルの予約も一苦労…という感じなのですが、今回は冬なので比較的ゆっくり過ごせそうで、それもまた楽しみでした。

 

 

広場に人形が立ち並んでいました。夜通るのはちょっと怖いかも?

 

Zazpi

到着して、まず早々に向かったのはサン・テルモ博物館の中にあるZazpiというレストランです。この日はお休みのお店が多く、レストラン探しに苦戦したのですが、さすが博物館内だけありここは営業していました。ここは、私と同じぐらい食への執着のある友人が予約してくれました。

 

 

スペインは食事の開始時間がかなり遅いので、我々もそれに合わせて13時半で予約をしていました。しかし着いてみると周囲はフランス人やその他の国の人ばかりで、地元の人たちと思しきスペイン人たちが現れたのは14時〜14時半頃。さすが、のんびりしてる〜!


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もうね、メニューを見るだけでわくわくしますね。

 

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まずは一口サイズの魚介のムースを。この時点で、もう美味しい!一緒にパンとバターも出てきましたが、バターにはハーブのペーストが混ぜてあり、爽やかでとても良いお味でした。

 

フランス人としてパンには一家言ある娘ちゃんたちは、美味しくないパンだと赤子の頃から「なんやこれ(肩をすくめる絵文字)」という顔をして決して手をつけなかったのですが、ここではパンを一口食べて「ふーん、悪くないね」と感想を漏らしてパクパク食べていたので、パンの美味しさもお墨付きと考えてよさそうです。

 

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前菜は、「本日の魚介」をみんなでシェア。「今日はビスケー湾で獲れたばかりの、このエリアにしかない赤い大きな海老ですよ」と言われ、満場一致でこれに決定。本当に深い赤!大きくて立派です。

 

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しっかりした身で、お味も濃厚!美味しい!こういう「その土地でしか食べられないもの」を食べられるのが、旅の醍醐味ですね。

 

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メインは、私はイカのグリルにしました。下にはイカの身とチャイブをイカスミで煮込んだものが敷いてあります。こちらもプリプリで実に美味。もうこれだけでも、ここまで来た甲斐があるというものです。

 

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夫と友人は、本日のお魚料理を2人でシェアしていました。おそらくスズキの仲間と思われる、比較的あっさりした白身のお魚でしたが、こちらもとても大きい!身がふっくらして、濃厚なソースによく合います。このソースが絶品で、パンにつけて延々と食べたくなってしまうお味でした。

 

しっかりコクのあるソースだったので、「これ、きっとかなりバター入れてるよね」と話していたのですが、お店の方に聞いてみたところ「これはバターじゃないんですよ、オリーブオイルをたっぷり使って乳化させてるんです」と言われてびっくり。今思い出してもまた食べたくなる、美味しいお魚料理でした。

 

写真を撮り忘れてしまいましたが、娘ちゃんたちはそれぞれ牛肉と豚肉を食べており、そちらもとても美味しそうでした。海の幸も山の幸も美味しいバスク、幸せです。

 

 

食事を終えて、ラ・コンチャ湾を眺めながらホテルへ。ビーチに描かれたアートは、毎日絵柄が変わっていました。夜になると潮が満ちてきて、あっという間にかき消されてしまうんです。

 

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幸先の良いスタートに大満足!サン・セバスティアン、いつ来てもやっぱり大好きな街です。