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【フランス】アドリアン・デュブーシェ国立博物館 Musée national Adrien Dubouché(2023.12)

ボリュームたっぷりのアルザス料理を食べた後は、アドリアン・デュブーシェ国立博物館へ。

 

ここは1900年に開館した歴史ある博物館で、前身となったのは1845年に設立された県立美術館だそうです。日本に黒船が来航したのが1853年らしいので、そんな昔からこの国の人たちはアートを大事にしてきたのね…とびっくりしてしまいますね。


アドリアン・デュブーシェ国立博物館 Musée national Adrien Dubouché

住所:8Bis Pl. Winston Churchill, 87000 Limoges
HP:https://www.musee-adriendubouche.fr/
休館日:毎週火曜日、12月25日、1月1日
開館時間:10:00~12:30、14:00~17:45
入館料:€7(26歳以下は無料)※当日の再入館可能
※2024年3月現在

チケットはKlookでも購入可能でした。価格はほぼその日のレート通りですね。
 

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こちらの博物館は12:30〜14:00の間は閉館しているそうで、ちょうど着いた頃には人っ子一人おらず、まさか休み…?とドキドキしました。しかし入口まで行くとちゃんと「当館は昼休みがあります。本日は大晦日なので早めに閉館します」と(書いてあると推測される)案内が貼られていました。ほっと一安心。

 

 

ランチを終えて、再びオープンする14時頃に戻ってきたら、どんどん人が現れてびっくり。みんな開館をどこかで待っていたんですね。

 

建物の入口はモダンにリノベーションされていました。入口にあるのは、600個の琺瑯引きセラミックのボウルでできた『連続』というタイトルのオブジェです。

 


入るとすぐ、結構念入りなセキュリティチェックがあります。

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エントランスのある1階は、切符売り場とショップ、そして映像の流れるちょっとしたホールのようなスペース。階段を上がった2階から展示室です。古い建物と新しい建物がうまくドッキングしていて、良い雰囲気!

 

実はこの新しい建物部分は、かつては博物館に併設された美術学校の敷地だったそうです。美術学校は移転してしまったそうですが、博物館の隣で美術を学べたなんて、贅沢な環境で素敵。


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チケット売り場でどこから来たのか尋ねられたのでお答えすると、日本語のパンフレットを出していただけました!こんなところにまで日本語の案内があるとは…ありがたいですね。

 

 

案内板も、全て磁器でできていました。

 

 

年代、地域別にコレクションが並んでおり、圧巻の展示量。磁器の歴史に関する展示や、セラミックを使った現代アートの展示もあり、器の好きな人ならここだけで丸一日過ごせそうです。当日中なら再入場可能と説明されたのですが、午前と午後に分けてゆっくり見学するのも良さそう。

 

そうそう、こちらの博物館は国立だからか入館料も€7と良心的だった上、26歳以下の若者は入館無料でした。私もその昔は旅行に来るたびこういった恩恵をずいぶん受けました。若い人がこうしてアートに親しめるのは本当に良いと思います。


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ふと上を見上げると、天井も美しいんです。

 


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まさかここで「富貴長春」の文字列に遭遇するとは。

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床のタイルも美しくて、展示物以外にも見所が満載でした。

 

 

この後の移動時間の都合で、1時間ほどしか時間を取れなかったのが悔やまれます!ここはまたいつかゆっくり再訪したいな。時間とお金は有限なのに、また行きたいところがどんどん増えていきます。

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ちなみに博物館の名前にもなっているアドリアン・デュブーシェ氏というのは、かつてこの博物館(当時は美術館)の館長を務めた方だそう。

 

アドリアン・デュブーシェAdrien Dubouché、1818年-1881年)はフランスの実業家で美術評論家。リモージュの貴族の家に生まれた。家業は毛織物店などを経営していた。結婚後、義父の家業を手伝い実業家として成功を収めた。余暇にはパリのサロンで文化人と交友を深め陶芸と製陶業に熱中した。

アドリアン・デュブーシェ国立博物館 - Wikipedia

 

彼が寄贈した作品はなんと4,000点にも上るのだとか。大変な目利きであった上、次世代のアーティストを養成するために美術学校を設立したりと、リモージュの磁器文化に大いに貢献した人のようです。

 

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博物館を後にして、ボルドーに向かいます。友人宅までは200キロちょっとだったのですが、高速道路がないルートだったので、田舎道をひたすら走りました。途中、事故で通行止めがあって結構な大回りを強いられましたが、無事に到着したので良しとします。虹も見えたよ!

 

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