どこに行っても混んでいる東京で、時間ができたらついつい足が向く場所があります。KITTEの中にある「インターメディアテク」という博物館(正式には「公共貢献施設」という位置付け)です。
ここは東京大学と日本郵政が協働運営しており、一歩足を踏み入れれば東京駅の前とは思えないような空間が広がっているんです。しかも入場料は無料。
大変充実した展示で、特別展も定期的に変更されており、いつ行っても楽しめます。知る人ぞ知る場所なのか、週末であってもそれほど混んでいないのも嬉しい。
インターメディアテク(INTERMEDIATHEQUE)
住所:千代田区丸の内2丁目7-2 KITTE 2階
TEL:050-5541-8600
入館料:無料
開館時間:11:00-18:00(金・土は20時まで)
休館日:月曜(月曜が祝日の場合は翌日)、年末年始、その他館が定める日
★JR東京駅 丸の内南口 徒歩1分
★千代田線 二重橋前駅 4番出口 徒歩約2分
(いずれも駅地下道より直結)

今回は7月の中旬に訪問しました。東京駅はいつ見ても美しくて良いですね。

©︎インターメディアテク
では早速、中へ。大きな荷物は、入って右手にあるロッカーに預けることができます。


展示エリアは2フロアに分かれています。2階から3階までの階段の隣にあるのは、大阪で発見された「マネチカワニ」の化石レプリカ。その昔こんな大きなワニが日本にもいたなんて…いや、当時は日本列島ではなかったのでしょうけれど。
この化石の実物は大阪大学博物館に所蔵されているそうです。

©︎インターメディアテク
展示室に一歩足を踏み入れると、そこはいかにも「知の殿堂」という雰囲気漂う空間です。


左側、飛び上がっているように見える骨格標本は、シャイヤーという大型の馬のものだそう。夜中になったら動き出しそうな、生き生きとした骨格標本が並んでいます。


そしてこの日はラッキーなことに、研究員さんによる骨格標本作りの実演がありました!通常、月に2〜3日だけここで作業をされているそうです。何度も通っている場所ですが、初めてお会いできました。ご説明もたいへんお上手な方で、今組み立てているマーラというネズミの標本について、詳しく説明してくだいました。
「マーラは捕食される動物ですが、マーラのいるところは真っ平な草原なんです!隠れるところがありませんので、走って逃げるしかない動物です。そのため脚が発達し、ネズミとは思えないような見た目になりました。この肩甲骨、ネズミの肩甲骨は通常こんなに発達していません。これは鹿のものに酷似しているんですよ」とのこと。確かに、マーラの見た目はどう見てもネズミというより鹿です。
こんなふうに解説していただけると、生き物の進化や生態について、俄然興味が湧いてきます。市販の酵素入りの食器用洗剤を使えば、食べ終わったフライドチキンから標本のように綺麗な骨を取り出せることも教えていただきました。いつかやってみようかな…?
▼大変詳しいインタビュー記事がこちらにありました!


お話を聞いてからだと、より一層興味深く鑑賞できますね。


こちらは常設展の「ギメ・ルーム」。非常に立派で趣のある展示ケースは、アジア美術蒐集家として名高かったエミール・ギメのもので、フランスのリヨン市から東大が譲り受けたのだそうです。ギメと言えば、パリにもその名を冠した「ギメ東洋美術館」がありますね。

続いて3階へ。

蓄音機の歴史や、工学の歴史がわかる展示がありました。

展示内容が結構ランダムなのですが、それこそ「博物館」の醍醐味ですよね。美術館も楽しいですが、好奇心を刺激される博物館も楽しいです。


こちらは「海の人類史」という企画展。人間が海と共に生きてきた様子がよくわかります。


インドネシアのフローレス島に関する展示。孤島では生き物が独自の進化を遂げる、という内容が説明されていました。巨大なネズミも巨大なトカゲ(コモドドラゴン)も、万が一遭遇したら腰を抜かしちゃうよ…ネズミは食材としても人気らしいです。世界は広いな楽しいな。

記憶がやや曖昧ですが、こちらはおそらくモース先生のコレクション。モース先生といえば、お雇い外国人として明治に来日、日本に「縄文時代」があったことを示した人です。骨董品の蒐集家でもあったそうです。


様々なものが展示されているので、興味がある分野を見るだけでも楽しいと思います。古いものがひしめく静かな空間なので、ここに来るだけで私は心が落ち着きます。それぞれの展示物への敬意が感じられるところも素敵です。

こんなに楽しませていただいたので、何か課金…課金させてくれ…(オタクの発想)となり、ミュージアムショップでメモパッドとクリアファイルを購入しました。これを使うだけで賢くなれそうな気がします。クリアファイルは、旅行の書類用に早速活用予定です。
久しぶりに訪問しましたが、やはり素敵な空間でした。金土は20時まで開館しているので、夜に行くのも雰囲気が良くてお勧めですよ!窓から美しくライトアップされた東京駅を眺めることができます。私も次回は夜に行きたいな。
また、場合によっては講演会や記録映画の上映など、展示にまつわるイベントが開催されていることもあります。ぜひ事前に公式サイトからチェックしてみてくださいね。
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