福井の翌日は高山に向かう予定があったので、ルートを考え、午前中は丸岡城に行ってみることにしました。福井駅から丸岡城までは、車だとだいたい30分ぐらいでした。福井駅からはバスも出ていて、その場合50分ぐらいかかるようです。
丸岡城
まずは入場券450円をを購入。これで丸岡城、丸岡歴史民俗資料館、日本一短い手紙の館の3施設に入場できるようです。太っ腹だなあ。
太っ腹な上に、チケットはかわいい織ネーム付きでした。出してみると大変しっかりしたものだったので、これは大事にしおりとして使わせていただきます。
ちょっと持ってみてもらった。
お城に向かって坂道を登っていくと、見えてきました丸岡城!なんて可愛いお城でしょうか!
お城に入る前に、まずは天守前のお茶室でお茶をいただくことにしました。ここでは定期的にこうしたお茶席を実施しているそうです。開催日についてはホームページに記載がありました。
私たちが参加した回は、確か7〜8名程度の参加者だったと思います。お隣のマダムたちが「どちらからいらしたの」と話しかけてくださって、色々とお話を聞いていたら「私たちが子供の頃はお城に自由に入れたので、中を走り回って遊んでいたのよ」と教えてくださいました。マダムたちはこのお茶席の常連さんのようです。
「お城に可愛いという表現は失礼かもしれませんが、すごく可愛いお城だと思いました」とお伝えしたところ、「私たちも可愛いお城だと思っていますよ」とにっこりされていました。地元の方に愛されている様子がよく伝わってきて、ますます可愛く見えてくる丸岡城。
こうして旅先で地元の人とお話ができると、その土地がぐんと身近に感じられますね。床の間に飾られている「一期一会」の文字が心に沁みます。
お濃茶と和菓子をいただいて元気になったので、マダムたちに別れを告げて、いざお城へ!
外の階段は理解できる角度ですが、お城内部の階段は急すぎてロッククライミング気分が味わえます。傾斜は約65度だそうですが、目の前に立つとまるで壁。ロープに捕まって登っていくので、ここに行くときには動きやすい服装と両手が自由になるバッグが良いですよ!
昔の人たちも、天守閣に登って遠くを眺めていたのでしょうか。
お城自体はそれほど高くないのですが、小高い丘の上に建っているので見晴らしが良いですね。
天井の梁も立派です。実はこのお城は1948年の福井地震で倒壊してしまったそうですが、主要部材をうまく再利用して1955年に修復再建したそうです。道理で部材自体は年季の入った感じがするわけです。
16世紀にこの建物を建てた大工さんたちもすごいですが、倒壊した建物の再建に情熱を燃やした人たちも、実際の再建に関わった大工さんたちも皆すごい。
お城を出て、裏にも回ってみました。どの角度から見ても美しくて、そしてどこか可愛らしさのあるお城です。来てみて良かった!
お城を出た後、向かったのは車で5分ほどの距離のお蕎麦屋さんです。
大宮亭
辛味大根のおろしそばにしました。大根がしっかり辛くて、なんだか消化に良さそう。
舞茸の天ぷらと、大好きなそばがきもいただきました。混んでいましたが、回転も早く駐車場も多く、ささっと美味しくランチができました。
勝山城博物館
続いて、少しだけ勝山城博物館へ。ここは昔からあるお城というわけではなく、平成4年に開館した博物館で、建物は「天守閣風建築」なのだそうです。大阪城や名古屋城よりも大きく、日本一の高さなのだとか。見渡す限りの田んぼが続く中、突然現れるこの威風堂々とした建物に、思わず引き寄せられてしまいました。
龍がでっかくて斬新だな!?
なんの予備知識もなく行ったのですが、こちらの博物館を創設したのは、大阪にある相互タクシーの創始者であった多田清氏という実業家だそうです。この近くにある、日本一大きい越前大仏もこの方が建立したものだそう。個人でこんなものを建てられる人がいらしたとは…!
龍に食べられるポーズ。
せっかくなので、中に入って展示もささっと見て回りました。エレベーターで天守の一番上まで上がって、ぐるぐると降りながら見ていくスタイルです。
この景色、数百年前からあまり変わっていなさそうですよね。
正直展示がすごく面白いかと言われると、個人的にはあまり…という感じでしたが、良い景色と面白い建物が見られたので良しとします。後から確認したら、越前大仏の方が面白そうだったかも…越前大仏を拝観して、こちらは建物を外から眺めるコースが良かったかもしれないと思いました。
事前の準備不足をちょっと反省しつつ、このまま高山に向かいます!
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