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【サン・セバスティアン】レアル・ソシエダのスター、久保選手を見る(2024.1)

サン・セバスティアンにはリアル・ソシエダという歴史あるサッカーチームがあり、ここには2022年から、日本サッカー界の宝である久保建英選手が所属しています。

 

夫は大のサッカーファンで、海外旅行に行くたびにその土地で試合を観戦したり、スタジアムツアーにいそいそと出かけて行く人です。久保くんがいるので今回は俄然やる気を出し、ちょうど滞在期間中に行われる試合のチケットを取ってくれました(今回は公式サイトで普通に取れたようですが、人気カードの場合はチケットサイトなどから予約する方が良さそうです)。

 

まずはホテルから歩いてすぐのところにある、公式ショップへ。先にここで、ユニフォームを買うのだそうです。

 

公式ショップはスタジアムにも併設されていますが、特に試合前はかなり混むようです。何か欲しいものがある場合は、中心街のこちらで買っておく方が良いかもしれません。


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店内にはKUBOグッズがたくさんありました。大きな写真パネルもありましたが、これはもちろん日本人観光客を喜ばせるために置いてあるわけではなく(悲しいかな、円安のせいか街中で日本人はあまり見かけませんからね…)、久保くん、普通にこの街のスター選手なのだわ!と思いました。

 

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1階でユニフォームを選び、お会計を済ませると、地下1階に行くように言われます。高くてびっくりしたので私は買っていません。まあでも、何でもグッズってこんなもんだよね…界隈が違うので私は見守るだけ。

 

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こちらのカウンターで、誰の背番号を入れて欲しいかを伝えます。久保くんの場合「タケ、ポルファボール」と言えば、ハイハイハイ!そうでしょうね!という顔で受け付けてもらえます。

 

そうそう、今回、フランスではほとんど日本人を見かけませんでしたが、このお店には久保くんを見にきたと思しき日本人が結構いて、「みんなここにいたの…!」と思いました。私も人のことは言えませんが、こうやって遠くまで応援しにくる人たちの情熱、すごいです。

 

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少し待ちましたが、丁寧に背番号を入れてくれました。混んでいる時はまた違うのかもしれませんが、この日は特に受付番号を渡されたりすることもなく、何となく顔を覚えていて「できたよ〜」と完成品を渡してくれる、という感じでした。バスク人は正直な気質で嘘を嫌う(バスク人の友人談)とのことなので、この運用でも別に問題にはならないのかも?

 

ユニフォームやグッズも購入し、いざスタジアムへ。昔はアノエタ・スタジアムという名前だったような気がするけど…と思い調べたら、スポンサー契約により今は「レアレ・アレーナ」という名前になっているようです。京セラドームみたいなものですかね。

 

スタジアムまでは、サン・セバスティアン駅から電車で1駅の距離です。街中からバスもたくさん出ていますが、歩いても30分ぐらいなので、お散歩がてらぶらぶらと歩いて向かいます。明らかにサポーターだとわかる様子の人たちがたくさん歩いていますので、迷うこともなさそうです。

 

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おお、なんだか近未来的な見た目になっています。実はこのスタジアムには過去に2回行ったことがあったのですが、2019〜2020年に陸上トラックが撤去され、サッカー専用スタジアムに改装されたそうです。陸上トラックがなくなると客席とピッチの距離が近づくので、雰囲気がずいぶん変わるのだそうです。


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この日は地元の人曰く「あまり盛り上がらない対戦カード」とのことでしたが、さすが地元でこよなく愛されるチームだけあり、開場前からたくさんの人が詰めかけていました。


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今回購入したのは結構良いチケットだったようで、専用の入口から入れて、スタジアム内のバルも利用可能、というものでした。


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バルではアルコールも含む飲み物と、軽くつまめるピンチョスなどが提供されていました。せっかく色々あるのに、お昼にしっかり食べたので全然お腹が空いていないよ…

 


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スタッフの方ができたばかりのピンチョスを運んできて勧めてくれたので、私の好きなブラッドソーセージだけいただきました。美味しいです。

 

肝心の試合はと言うと、前半にゴールキーパーがハンドで退場するという、なかなか見たことがないような展開でした。ハンドした瞬間、あの場の誰よりもGKご本人が一番驚いてショックを受けていたような気がします。てっきりブーイングでも湧き起こるのかと思ったら、客席の皆さんも「え…こんなことある…?」という困惑の雰囲気。怒るというより「どんまいやな…」と思っていそうな感じでした。

 

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久保くんはもちろんスタメンでご登場。リーガ・エスパニョーラは、同じ欧州のサッカーリーグでもブンデスリーガなどと比べれば平均身長は低いのだと思いますが、それでも屈強な大男たちに囲まれて、久保くんは一際小柄に見えました。

 

そしてみんな、久保くんに対してえげつない体当たりをかましてくるではありませんか。サッカーは相撲じゃないだろう?おい!汚いぞ!と思いましたが、ぶつかられても、羽交い締めにされても、何事もなかったかのようなクールな表情で立ち上がり続け、はっきりと自己主張をする久保建英選手の姿に、私は猛烈な感動を覚えました。やはり世界と戦うにはあの強さが必要なのだわ…クールでタフ。かっこいい!私も戦いたい!(何と?)

 

試合としてはだいぶ微妙な内容でしたが、この街の人たちの穏やかな気質のせいなのか、スタジアムの雰囲気は悪くありませんでした。後ろの席の常連(と思われる)おじさんは「タケ!すばらしい!タケ!良いぞ!」と何度も声を上げていましたが、後半「こりゃ今日はもうあかん」というゼスチャーをしながら帰っていきました。これが常連の余裕…?おじさんが帰った後1点入り、結局1−1で試合終了となったので、もう少し我慢して見ておいたらよかったのに、とちょっと思ってしまいました。

 

久保くんの背番号を入れたユニフォームを着た地元のちびっ子もたくさんいて、本当に人気があるのだなあと実感。久保選手には、ぜひ今後も怪我をせず元気に活躍し続けてほしいです。

 

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電車が混んでいたので、帰りも歩いて帰ってきました。私はサッカーはどちらかというと苦手と言っても良いぐらいなのですが、やはりどんな競技であっても一流の人たちがプレイしているのを見るのは面白いものでした。一流アスリートの肉体ってすごいな!

 

▼宿泊したホテルからはスタジアムまで、歩いて30分ぐらいでした!

 

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