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【ソウル】疲れた胃に沁み入る、ノンヒョン「平壌麺屋」の冷麺(2023.10)

妹と二人で行く5泊6日食い倒れ韓国旅行の、最終日の夜。毎日散々食べていたので、もうあまり食べたいものを思いつかないという我々にしては異常事態に陥りました。しばし考え、さっぱりした麺なら良いんじゃない?となって、冷麺を食べに行くことにしました。

 

▼お昼にはカムジャタンをたらふく食べました

 

向かったのは、前日に前を通って気になっていた平壌冷麺のお店です。

 

ちょうどたくさんのアジョシ(おじさん)たちが大変幸福そうな顔でお店から出てくるタイミングに遭遇し、「何!ここ気になる!写真撮って後で調べよう!」と言いつつ妹と興奮しながら写真撮影していたら、我々のその様子を見て満足げに頷くアジョシ。それを見て、きっとここは地元の人に愛される名店に違いない…と確信を持っていたのです。

平壌麺屋 ノンヒョン店(평양면옥)
住所:ソウル特別市 江南区 論峴路 150ギル 6
   서울 강남구 논현로150길 6

営業時間:11:00〜21:00
NAVER MAP:https://naver.me/xqfov5ze
★7号線 ハクトン/鶴洞駅 8番出口 徒歩9分
★日本語メニューなし

 

お店に着いたら、前にはずらりとピカピカの超高級車が並んでいるではありませんか…あんなにベントレーやマセラティが大集合することある?なんだ?マフィアの会合か?と、うっすら怯えながら入店。

 

ほぼ満席でしたが、ちょうどタイミングよくすぐにお席に通してもらえました。マフィアらしきアジョシはいませんでしたが、明らかにリッチそうな、いかにも権力を持っていそうなアジョシたちが大集合していて、妹と「何?これまで行ったどのお店とも客層が違うよね…」とヒソヒソしながら周囲の様子をしばし観察。ほとんど全員、韓ドラに出て来る、結構序盤に主人公を裏切るおじさんに見えてくる…!

 

オーダーは自分で記入する形式です。注文を取りに来たおばちゃんに「冷麺2つとマンドゥは多すぎますか?」と聞いてみたところ、「うちのマンドゥはまあまあ大きいから、半量にしてあげようか?」と提案してもらえたので、それでお願いすることに。

 

いくら我々が平均的日本人女性より(だいぶ)食べるとは言っても、明らかに日本よりポーションが大きい韓国で「半分の方が良いよ」と言われたら、怯まざるを得ません。足りなければ追加すれば良いのだ!という発想です。

 

やって来ました、つるつるの可愛いマンドゥです!北朝鮮式のマンドゥは大きいのだそうです。写真で見ると日本の普通の餃子サイズに見えますが、おばちゃんのおっしゃる通り、確かに大きいです。

 

あっさりした餡とつるつるの皮、溢れる肉汁が一体となって実に美味しくて、半量にしたことを一瞬後悔しました。が、しかしこれは大きいのだ。これを一人3つ食べたら、確かに結構お腹が膨れそうです。大人しくおばちゃんの勧めに従って正解でした。

 

続いて冷麺のお出ましです!この透明なスープ?出汁?を掬って、一口飲んで、妹と顔を見合わせました。なんだこれは、美味しい…!繊細な美味しさにうっとりしました。薄いお肉とゆで卵、きゅうりだけの簡素な麺に見えますが、じわじわと広がる旨みが食べ疲れた胃に優しい…これは権力者おじさんたちが通うのも納得のお味です。

 

私たちはちまちまとスプーンでスープを飲みましたが、ふと隣を見れば金ピカの時計を身につけたアジョシが器をワイルドに片手で掴んでスープを飲み干しており、「そうか、その手があったのか…」と思いました(やらないけど)。彼らはスープのおかわりもお願いしていました。確かに、これはスープだけ永遠に飲み続けられるよ…

 

大満足でお会計係のおじいさんに「すごく美味しかったです」とお伝えしたところ、若い方に喜んでもらえるとは嬉しいねえ〜とにこにこしておられました。妹はともかく、私はもはや自分で自分のことを若いとは言えない年齢ですが、少なくともあのお店の客層の中ではどう見ても若い方だったので「はい〜」と元気よく返事をしておきました。

 

ちなみに半量にしていただいたマンドゥは半額になっていました。当然と言えばそうなのかもしれませんが、こういう明朗会計は安心感がありますね。他のテーブルの方達が食べていたチェンバンというお肉たっぷりの鍋も気になったので、今度は4人ぐらいで行って色々頼みたいところです。

 

食後のお茶を買って、ホテルへ。5日目もよく遊びよく食べました。あとは朝ごはんを食べて帰るだけです!5泊って意外とあっという間だな…

 

▼こちらのお店には、2024年4月にもまた行きました!

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