流行りのカフェやショップがたくさんある安国エリアに、「ソウル工芸博物館」という、韓国の工芸に特化した素敵な博物館があります。以前韓国の友人にその存在を教えてもらって初訪問をして以来、ぜひまたゆっくり見学したいと思っていたので、今回再訪してみました。
ソウル工芸博物館(서울공예박물관)
住所:ソウル特別市 鐘路区 栗谷路3キル 4
서울특별시 종로구 율곡로3길 4
開館時間:10時〜18時 金曜のみ10時〜21時
休館日:月曜、1月1日、旧正月・秋夕(チュソク)当日
ホームページ:https://craftmuseum.seoul.go.kr/jpn/main
NAVER MAP:https://naver.me/Gulb2SfV
★3号線 安国/アングク駅 1番出口 徒歩1分
ホームページには、このような案内が出ています。
2021年7月、チョンノ(鍾路)区アングクドン(安国洞)にて開館したソウル工芸博物館は、ソウル特別市が旧・プンムン(豊文)女子高の校舎5棟を改装して開いた韓国最初の公立工芸博物館です。
建物やお庭の雰囲気も素敵です。この場所は元々、朝鮮の第26代国王高宗が王子の婚礼儀式を行うために建設した、安洞別宮(アンドンビョルグン)があった場所、つまり宮跡だったそうです。
直近は女子校として使われていた校舎を、モダンに改装して展示室としています。そのせいなのか、少し動線がわかりにくいのですが、そんなことは少しも気にならないぐらい展示も面白いんです。
庶民の手工芸から、宮廷で使われる贅を尽くした工芸品まで、様々な展示を見ることができます。制作過程の映像も豊富なので、言葉がわからなくても十分楽しめると思います。
例えばこのポジャギ。
日本で言うところの風呂敷のように使うものですが、素晴らしく手の込んだ作品から素朴なものまで、古くから残っているポジャギをたくさん見ることができます。
実際に自分の手を動かして、ポジャギで何かを包む体験コーナーも。
こちらは刺繍のコーナー。実際に手で触れることができる展示です。
刺繍のモチーフとして頻繁に出てくる「富貴多男」。中国語でも韓国語でも「子息をたくさん産んで幸せに」という意味ですが、英語だと「子宝に恵まれますように」となっており、だいぶ印象が違いますね…封建社会〜!
ポジャギや刺繍の他にも、時代を追って工芸品が進化していく様子も見ることができます。個人的には螺鈿細工の製造過程がとても興味深かったです。
休憩できる椅子もたくさんあって、週末でもそれほど混雑することもなく、ゆっくり楽しめる博物館です。こんなに充実しているのに入館料は無料なので、なんだか申し訳なくなるぐらい。
ミュージアムショップの品揃えも良いので、韓国らしいもの、でも普通のお土産屋さんにはないような洗練されたものを探したい時にはぴったりだと思います。
併設の子供博物館にも行ってみました。屋上に展望台があるのだそうです。
上に登ると、こんな景色を臨めました!そんなに高い建物というわけではないのですが、前が広場なので広々として気持ちが良いです。
4階にはカフェもありました。 NAVER MAPでも情報が出てきませんが、子供博物館まで行けば案内が出ているので、すぐにわかると思います。
店内は落ち着いた良い雰囲気です。コールドブリューのラテを頼んでみました。
テラスのようなエリアがあって、そこから外がよく見えます。
気持ちよく風が抜けて、この時期に来て大正解という感じでした。夏はちょっと暑そうだし、冬は寒いよね…紅葉の時期はきっと美しいと思います。
コーヒーがとても美味しくてびっくり。氷もコーヒーを凍らせたもので、最後まで薄くならず美味しい。
爽やかな初夏の風に吹かれつつ、外の景色を見ながら優雅に休憩できました。またこの博物館に来る時には、立ち寄ってゆっくりしたい素敵な場所でした。
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