常々公言しているのですが、私は旅行の時はできる限り機内持ち込み荷物だけで行く派です。預け荷物がなければ出発もスムーズ、到着後も荷物の到着が出てくるのを待たずに行動できますし、何より身軽です。
これまで、2〜3泊の旅行には29Lのバックパック、1週間ぐらいの旅行には37Lのスーツケースを使っていたのですが、もう少し大きいバックパックが欲しくなり、悩みに悩んだ結果、カリマーのハイランズ32を買い足すことにしました。これがとても良かった!良かったものについて熱弁をふるいたい!ということで、今回はハイランズ32のレビューです。
どのような基準で探したか
真ん中がハイランズ32です!
今回バックパックを探すにあたり、私が重視したのは以下の点です。
・バックパック自体が軽いこと
・32L以上であること
・カジュアルすぎず、目立たないこと
・背面ポケットがあること
バックパック自体が軽いこと
重さは最重要ポイントでした。いくら背負いやすい構造のものでも、バックパック自体が重たいものは避けたい。また、容量が大きくても本体が重ければ、機内持ち込みの制限重量をあっさりオーバーしかねません。実際にはそんなに詰め込むことは多分ありませんが、軽さは正義なので1kgを超えるものは候補争いから大きく後退!
32L以上であること
普段から荷物があまり多くないので、正直なところ3〜4泊ぐらいまでならこれまで使っていた29Lのバックパックでも余裕があります。しかし、これだとお土産を買った時の余裕があまりないんです。あと3L分だけでもゆとりがあれば、もう少しかさばるお土産も買えそうです。お土産をあまり買わない旅先なら、1週間ぐらいの旅行にも使えそうだと思いました。
機内持ち込みの観点で考えると、国際線であれば概ね40Lぐらいまでのサイズなら持ち込みが可能です。とは言え、小柄な女性である私が40Lのバックパックを背負うと、さすがに見た目がアンバランスなんですよね…。もし身長が170cmぐらいあれば、サイズのことはあまり気にせず大きなものも選択肢に入ったと思いますが、私がそこまで大袈裟にならずに持てるサイズを考えると、32〜35Lぐらいが現実的だと思いました。
カジュアルすぎず、目立たないこと
これは完全に好みの問題ですが、カジュアルすぎるデザインのもの、いかにもアウトドアっぽいものは、あまり似合わないので避けようと思っていました。
目立たないものを選ぶのは防犯上の観点です。行き先にもよりますが、上等に見えすぎるものは狙われやすい気がします。幸いこれまでトラブルに巻き込まれたことはありませんが、特に一人旅の時のことを考えると、地味にしておくに越したことはありません。良いホテルに泊まる時には、どのみちスーツケースを使いますのでね。
背面ポケットがあること
これまで挙げた3点と比較すると優先度はグッと下がりますが、できれば背面ポケットがあると嬉しいと思っていました。バックパックを下ろさずにポケットにアクセスできると便利です。鍵やお財布、携帯電話など大事なものは、体に面する側のポケットに入れておく方が安心ですしね。
全ての条件をクリアしたハイランズ32
こんな条件でいくつか候補を絞り込み、最終的に一番良さそうに思えたのがハイランズ32でした。しかし、先人のレビューを確認していると「欠点はウエストベルトが外せないこと」という内容を発見。ウエストベルト、よほど重いものを運ぶ時でない限り、タウンユースでは外せる方がスッキリするよね…これだけが引っかかる…
ウエストベルトは外せる
しかしもう一度公式ホームページを確認してみたところ、なんと「デタッチャブルヒップ」との記載があるではないですか!今年のモデルから改良され、ウエストベルトが外せるようになったようです。
引用元: 公式ホームページ
重さは930g、容量は32L。すっきり落ち着いたデザインで、背面ポケットもある!ウエストベルトも外せる!これはもう購入待ったなしだな!?
喜び勇んで実物を見に行ったところ、背負い心地も素晴らしい。後述しますが、比較対象だったグレゴリーのコンパス40は私の体格には合わず、一回り小さいハイランズ32を購入することにしました。
ディテール
それでは早速、細かいところを見ていきます。
引用元:公式ホームページ
ショルダーハーネスには、左右にカラビナなどを引っ掛けられるループがついています。左側には細いポケットがあり、ペンなどを入れられます。チェストベルトもついています。
左側には背面ポケット。
このポケットが結構大きく、お財布やパスポート、鍵など大事なものは全てここに入れられそうです。
左右どちらにもサイドポケットがあるところも◎ですし、カラビナを引っ掛けられるループが上部にあり、これがまた便利。
スーツケースとはまではいきませんが、こちらもガバッと開ける構造です。内側にも大きめのメッシュポケットがあります。
背面側にはPC用のスリーブがあり、手前にメッシュの仕切りが2つ。内側の左右にもポケットがあります。
引用元:公式ホームページ
フロントポケットにもメッシュポケットが2つ。キーフックもついています。
引用元:公式ホームページ
フロントポケットの中にも仕切りがあり、背中側はメガネなどを直接入れても傷つかないような、トリコット素材になっています。
フロントポケットも意外と容量があります。すぐに取り出したいものはここに入れておくと良いですね。
全体のサイズ感
手持ちの他のバックパック、スーツケースと比較してみます。
公式ホームページによると、ハイランズ32のサイズはH53×W31×D22cmです。確かに大きめですが、150cm台前半の私が背負っても、そこまで大袈裟にならない限界サイズという感じです。180cmある夫が背負うと、全然大きく見えません。
ちなみに、左はダンスキンの「ビッグデイパック」で、サイズはH47×W28×D15cmの29L。ハイランズ32と比べると、一回り小さいですね。ダンスキンのこのバックパックは、国内線の飛行機でもギリギリ足元に収納ができて、これはこれで大変優秀なんです。本体も軽いし、背面ポケットもあります。
右はリモワの「エッセンシャルスリーブ キャビン」。5〜6年前に買ったものなので現行サイズと多少違うかもしれませんが、現行品と同じだとするとサイズはH55×W39.5×D23cm、37Lです。これはスリーブのところに意外と物が入るので、体感的にはもう少し容量がある気がします。こちらもスーツケースとしては軽い方だと思いますが、さすがにこれに荷物をしっかり入れると10kgをすぐに越えるので、LCC旅の時にはお留守番です。
実際にどれぐらい入るのか
実際にハイランズ32にどれぐらい荷物が入るのか、この夏の旅行の準備も兼ねて実験してみます。
【用意したもの】
①下着3日分+パジャマ
②ワンピース2着+パンツ2本+シャツ2枚
③スニーカー
④サンダル
⑤ノースフェイスのグラムトート
⑥PC(13インチ)
⑦液体物セット
⑧水着
⑨細々したもの(変換プラグなど)
①と②の衣類はそれぞれ圧縮ケースへ。と言っても、そこまでぎゅうぎゅうに詰めてはいません。④のサンダルはホテル内で寛ぐ時のための、さっと突っかけられるタイプのもの。⑤のグラムトートは折りたたみトート&リュック。18Lの容量なので、旅行中はもちろん、帰りに荷物が増えた時のサブバックとしても使う予定です。
では、実際にパッキングしていきます。
衣類ケースが2つ、下にピッタリ収まりました。細かいものはメッシュポケットに、PCは背面のスリーブに。
全部入れてみましたが、まだ上部に余裕がありますね。追加で化粧ポーチやカメラなども十分入ります。計量したところ、この時点で7.1kgでした。
今回は目的地の関係で靴を2足用意していますが、普段なら1足で十分なので、その分のスペースも空けられそうです。また、上記写真の中で番号を振っていないアイテム(ウェットティッシュやパック、コンタクトレンズ、食べ物など)は、現地でほぼ使い切る予定なので、帰る頃にはこの分もスペースが空きますね。そもそも普段なら食べ物類は全く持参しないので、今回はいつもよりかなり荷物多めなのですが、余裕で収まり一安心です。
その他の候補たち
今回バックパックを追加購入するにあたって色々調べた結果、候補として残ったのはこちらでした。
・カリマー/ハイランズ32
・グレゴリー/コンパス40
・コトパクシ/アルパ35Lトラベルパック
グレゴリー/コンパス40
言わずと知れた名品、コンパス40も実際に見てきました。このバックパックの良いところは、ファスナーが全て背面にあり防犯上安心な構造であること、バックパックの背面全体をスーツケースのように大きく開けること、そして軽いこと!このサイズで、なんと880gだそうです。
引用元:公式ホームページ
しかし前述の通り、いかんせん40Lのバックパックは私には大きすぎました。もうワンサイズ小さいコンパス30であればちょうど良さそうですが、それなら今持っているダンスキンとほぼサイズが変わりません。
また、右の写真をご覧いただくとわかる通り、こちらはショルダーハーネスの付け根の間隔が比較的広くて、外からぐっと包み込まれるような構造だったんです。肩幅があまり広くない、かつなで肩気味の私が背負うと、明らかに肩幅に合わず、ずり落ちそうな感じがありました。やはり実際に背負ってみるのも大事ですね。
しかしもちろん、名品は名品。私が高身長女性であれば、こちらとハイランズ32で大いに悩んだことでしょう。
コトパクシ/Allpa35L トラベルパック
リサーチ後半に急浮上した候補がコトパクシの35L。
引用元:公式ホームページ
見た目もなんだかスタイリッシュです。こちらはサイドにもハンドルがついていて、手持ちでも運べます。PC用のスリーブに外からもアクセスできるところも便利そう。
引用元:公式ホームページ
そして、このバックパックはまるでスーツケースのようにパカっと左右に開くんです。メッシュのコンパートメントがついているのも使いやすそうですよね。中身がぐちゃぐちゃになりにくいのはかなり高ポイント。
しかし残念ながら、コトパクシのオールブラックは公式サイトでは売り切れ。そして実際に背負えるチャンスがなかったこと、他の候補と比べるとやや重い(1.1kg)ことから、今回こちらは諦めました。
まとめ
ハイランズ32、実際に物を入れてみると思っていた以上に大容量で機能的です。ショルダーハーネスの構造も体に合っているようで、長時間背負っても疲労感も少なくて済みそうです。
しっかりリサーチしたので、軽くて大容量、使い勝手も良さそうな理想通りのバックパックが購入できました。これから一緒にあちこちに行けるのが楽しみです!