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【カタール航空】ドーハ乗り継ぎ 当日予約でトランジットホテルに宿泊(2025.3)

2025年3月のギリシャ&トルコ旅行では、カタール航空を利用し、ドーハ経由でアテネに向かいました。

関空からの搭乗予定便が欠航になったことで、元々8時間の予定だった乗り継ぎ時間が14時間なってしまったため、カタール航空の無料宿泊パッケージを利用しました。経緯の詳細は旅行記にもまとめておりますので、ご興味がおありの方はそちらもご覧ください。

急遽、当日に現地カウンターでお願いすることになったので、少々不安なまま出発しましたが、無事宿泊することができました。そこで今回は、カタール航空の無料宿泊を利用する方法、実際に利用してみた感想をご紹介します。

 

カタール航空の予約はこちら▶Qatar Airways Homepage

✔︎ この記事でわかること

  • カタール航空のトランジット無料宿泊サービスの仕組みと条件
  • 実際に空港で当日予約する流れ
  • ドーハで宿泊したホテルのレビューと体験談
  • 空き時間を使って散策できた観光スポット
 
 

 

【2025年最新】カタール航空 トランジットホテル宿泊

ドーハ市内にて

カタール航空のトランジットサービス

カタール航空では、乗り継ぎ時間が長くなる場合には宿泊施設を無料で利用できます。この場合、空港内のホテルを利用できることもありますが、空港の外のホテルに案内されることもあります。

こういったトランジットの無料宿泊は、カタール航空だけでなくトルコ航空やエア・カナダ、中国国際航空や中国東方航空、中国南方航空などでも利用できるそうです。

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空港で長時間過ごすのはなかなか大変なので、宿泊サービスを気軽に(しかも無料で!)利用できるのはありがたいですね。

 

カタール航空の無料宿泊(トランジットホテル)

事前に乗り継ぎ時間が長くなるとわかっている場合、ホームページから申し込むことができます。路線や運賃によって対象範囲が決まるようなので、利用希望の方は早めに問い合わせるのが良いと思います。

「ワールド・ベスト・エアライン」であるカタール航空にご搭乗いただくと、トランジットの際に無料の宿泊パッケージ*をご利用いただけます。

このサービスは、お乗り継ぎ時間が8時間から24時間で、すぐにお乗り継ぎできる便が運航していないお客様を対象としております。

トランジットの無料宿泊 | カタール航空

 

今回、私は元々ちょうど8時間の乗り継ぎ時間の予定でした。これでもし空港外のホテルに宿泊することになった場合、カタールに入国してホテルに移動、また出発2時間前に空港戻る…となると、結局ホテルで寝られるのは数時間になるので、今回はこのサービスを利用しなくても良いと思っていました。

しかし、乗り継ぎ時間が14時間となれば話は変わってきます。いくらカタール航空のラウンジが充実しているとは言っても、さすがに半日以上過ごすのはちょっと辛いものがありますからね。

 

 

トランジットツアーやリラグゼーションもある

乗り継ぎ時間が6〜8時間の場合、トランジットツアーに参加することも可能です。こちらは料金がかかりますが、シティツアーや砂漠ツアーなどいくつかの中から選べます。

例えばシティツアーであれば、毎日9回開催されています。朝8時出発の回から始まり、最終出発の回は21時30分。当日到着してから予約することもできますが、人気なので希望する場合は事前予約がおすすめです。

ハマド国際空港のトランジットツアー受付窓口

トランジットツアー用の専用窓口がありました。

 

また、乗り継ぎ時間が3〜4時間あれば、空港内のホテルのマッサージを予約することもできます。プール、ジム、ジャグジーとシャワーも使えるので、乗り換え時間にリラックスしつつさっぱりしたい時にはとても良いですね。こちらは23時まで利用できるのもありがたいところ。

 

▼詳細はこちら!

 

トランジットサービスを利用する際の注意点

▪️預け入れ荷物は受け取れない

荷物を預け入れにしている場合、荷物は到着地まで受け取れません。宿泊サービスを利用する場合には、1泊分の着替えや化粧品などは持参する方が良いと思います。

 

▪️宿泊の事前申し込みは72時間前まで

オンラインで宿泊を予約する場合、72時間(3日前)までに申請が必要です。

 

▪️スケジュールに余裕を持つ

トランジットツアーに参加する場合、時間にはかなり余裕を持っておく方が良さそうです。というのも、ハマド国際空港は超巨大空港で、空港内の移動に結構時間がかかるからです。

もちろん、無理なスケジュールになりそうな場合窓口のスタッフの方から助言はあると思いますが、最終的には自己責任ですからね。外国の場合は特に…

 

▪️時間厳守

トランジットツアーに参加する場合、時間厳守です。遅刻したら容赦なく置いて行かれるそうなので、集合場所と集合時間をよく確認しましょう。

 

 

到着当日にカタール航空の無料宿泊を予約するには

それでは、今回の本題に。実際に当日空港で予約し、トランジットホテルに宿泊した時の流れをご紹介します。

 

当日申し込みの流れ

窓口を探す

カタール航空ホームページ 無料宿泊の案内

ハマド国際空港に着いたら、まずはカタール航空の窓口を探します。巨大な空港なので、初めての人は自力で探すより職員さんに聞いて動くことをおすすめします。

言葉に不安がある場合は、こちらの英語ページ、あるいは上の写真を見せると良いかと思います。「トランジットホテル」と言うより、「トランジットアコモデーション」と言う方が伝わりやすいです。

 

窓口で希望を伝える

窓口に着いたら、宿泊希望の旨を伝えます。他の方の記録などを拝見すると、私が申し込んだのとは別のカウンターで手続きされていた方も。

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降りた場所によってどこに案内されるか違う可能性もありそうなので、やはり都度職員の方に聞くのが一番良いと思います。

ハマド国際空港 カタール航空の窓口

私の場合は、この窓口で宿泊希望を伝えました。

アテネの空港都合で前日のフライトがキャンセルになったこと、その影響で乗り継ぎ時間が長くなったことも一応話しましたが、どうやら航空券の情報をお伝えした段階でデータの確認は取れていた様子。あ〜昨日の便がキャンセルになってるんですね、という反応が返ってきました。

「というわけで、できればベッドで横になれたら大変嬉しいんですが…」と付け加えたところ、そらそうやろと言わんばかりの真顔で頷いたお姉さんがどこかに電話をかけ始めました。何度かのやり取りの後、どうやら無事お部屋が確保できた様子!

当日、しかも既に夜中だったので空港内のホテルは満室で、空港の外のこのホテルになりました、とのこと。終始真顔だった窓口のお姉さん、最後ににっこり笑ってくれて好きになりました。

 

バウチャーをもらう

予約が確定すると、窓口でA4サイズのバウチャーを手渡してもらえます。ここにホテル名やフライトの情報が記載されていました。

カタール航空の窓口で発行された宿泊用の書類

これを持って、今度はカタールへの入国手続きに向かいます。

 

カタールに入国する

続いて、カタールへの入国手続きです。空港が広いので、ここまで辿り着くのにもなかなか時間がかかりました。どこに向かえば良いかわからなくなったら、これまたバウチャーを見せながら職員さんに聞けば教えてもらえます。

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入国手続きの際にも、審査官の方にパスポートと一緒に宿泊のバウチャーも渡すと話が早そうです。

 

ホテルのシャトルバスに乗る

入国して到着ロビーに出ると、ここにも職員さんが。バウチャーを見せれば担当者の方を教えてもらえます。ある程度の人数が集まったらシャトルバスが出発となるようで、15分ほど待ってくださいと言われました。

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この時、私はアフリカ系の親子3人組と一緒に移動しました。いかにも肝の据わった感じのママと、推定6歳と3歳ぐらいの元気いっぱいな男児2人という3人組で、その時点で「こりゃ大変だ、キッズ連れで夜中の2時に入国なんて大変すぎ!」という気持ちに。

荷物を運ぶのを少しお手伝いしたり、あの水筒は忘れ物じゃないの?などと聞いたりしていたら、ホテルに到着した後の別れ際にすごく感謝されました。あの場で手伝いもしないなんて、あまりにも人情に欠けるってものよ…

 

まあとにかく、到着ロビーまで辿り着けばシャトルバスに乗せてもらえます。空港からホテルまで、ダイレクトに送り届けてもらえました。

 

チェックインする

ホテルのスタッフの方にバウチャーを見せてチェックイン手続きをします。この時に、翌朝のピックアップ時間も教えてもらえます。往復の送迎付きなのもありがたいですね。

また、実はこの宿泊には100QAR(100カタールリヤル=約4000円分)分の食事代も含まれていました。ラマダンが始まって朝食の時間にレストランは開いていないので、ルームサービスをオーダーしてください、とのこと。

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バウチャーがあったおかげで、カタールでの滞在中は現地通貨への両替もせずに済みました!

 

 

実際に宿泊したホテル

ベスト ウェスタン プラス ドーハ

今回、実際に宿泊したのは空港から車で15分程度の距離にある、ベスト ウェスタン系列のホテルです。4つ星ホテルですが、全体的に設備が古そうで、4つ星感は正直ありません。

しかしお会いしたスタッフの方が全員とても感じ良く、設備のいまいちぶりを補って余りある素晴らしさでした。それだけでその国の印象が良くなりますね。

ベスト ウェスタン プラス ドーハの廊下

チェックインして、早速お部屋に向かいます。ちょっとタバコ臭いぞ…

ベスト ウェスタン プラス ドーハの客室

お部屋はすごく広かったです。照明の調子が悪くて、点いたり消えたりするのでお部屋を変えてもらおうかとも思ったのですが、もうそんな元気もなく諦めました。

コンセントはBFタイプ。持っていた変換プラグでうまく変換できず、とりあえずモバイルバッテリーで充電して凌ぎました。空港にたどり着いてしまえば、どこかしらで充電はできますからね。

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アメニティは揃っています。


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シャワーはだいぶ水圧弱めでしたが、とにかくさっぱりできたので問題なし。ドライヤーは備え付けのものがありました。

ベスト ウェスタン プラス ドーハの朝食

翌朝、ルームサービスを頼もうと電話をしたら、「レストランを開けているので降りてきてください」とのこと。ラマダンだから閉めてるって昨日聞いたような…と思いましたが、細かいことを気にしても仕方がないのでレストランへ。

朝食はビュッフェ形式でした。オムレツはオーダー形式で焼いてもらえて、お野菜もたっぷり入っていて美味しかったです。流石にラマダン中で大々的にレストランを開けないのか、レストランの入口には衝立が立っていました。日本人はあまり来ないのか、日本人だとわかるとスタッフの方がなぜかすごく喜んでくれて、何かと気にかけてくれてありがたかったです。

 

空港へのお迎えは11時だったのですが、10時50分頃には部屋に電話がかかってきて、「そろそろお時間ですよ」と優しく教えてもらえたのも安心でした。きっと疲れて寝過ごしてしまう人もいるんでしょうね…

 

 

ホテル周辺を散策

カタールの道路標識

朝食後、ピックアップまで1時間ほど時間があったので、ホテルの周辺を少し散策してみることに。カラッと気持ちの良いお天気です。3月頭のこの日、日差しは強いものの気温は20℃ぐらいでした。カタールに来るならこの時期が良さそうです。

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向かったのは、地図上にSheikh Abdulla bin Jassim Al-Thani Palaceと記載のあった、20世紀初頭に建てられた住宅です。今は国立博物館の一部になっており、ここは無料で自由に見学できます。

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いかにも砂漠の中の建物という感じです。

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一見地味ですが、近寄るととても上品で細かい装飾が施されているのがわかります。

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砂色の建物が青空に映えますね。

近未来感のあるカタール国立博物館

隣にあるのはカタール国立博物館です。この規模感、近未来感。敷地に入った瞬間圧倒されました。こんな建物、見たことがありません。

圧巻のこの建物群は、ジャン・ヌーヴェルの建築です。風で刻々と姿を変える砂漠の中に迷い込んだような、不思議な感覚を味わえます。あるいは、宇宙に都市があるとしたらこんな感じかもしれない。

カタール国立博物館の宇宙船のようなファサード

後で調べてみたらこの建物のテーマは「砂漠のバラ」でした。砂漠のバラとは、鉱物やミネラルなどが自然現象でバラの花のように結晶化したもので、世界中の砂漠で発見されているそう。画像を見ると、よくこの鉱物を建築物として再現したなあと驚きました。

 

 

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まるで砂丘のように盛り上がった緩やかな坂道を登ると、海が見えました。

カタール国立博物館から見える青いペルシャ湾

ペルシャ湾です!ペルシャ湾がこんなに青くて美しいとは。砂漠と青い海はあまり想像していなかった取り合わせで、世界には知らないことが本当にたくさんあると改めて思いました。

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今回は時間がなく、残念ながら博物館の中には入れませんでしたが、ここはいつか必ず再訪して、しっかり鑑賞したいです。また行きたい場所が増えました。

 

 

カタールから出国

翌朝、再びシャトルバスに乗って空港へ。今回はアラブ系の男性と一緒でしたが、彼は空港ではなくその手前のヘリ乗り場で降りて行きました。ヘリでどこに向かうのでしょう。


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空港の玄関口では、巨大な金の鳥が出迎えてくれます

ハマド国際航空の利用者の大半は乗り継ぎ目的だそうで、カタールに入出国する人は多くないと聞いていましたが、確かに入国審査は空いており大変スムーズ。入国審査を終えると、頭にランプの刺さった黄色いくま、ランプベアが現れます。

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ランプベア、また会ったわね…前日はほぼ徹夜状態でちゃんと見る余裕がありませんでしたが、見れば見るほどおかしな様子で気に入りました。ふんわり質感かと思いきや、近寄ったらカッチコチの金属製でしたよ。

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ランプベアのすぐ隣には、ハロッズティールームも。子供の頃、地元のデパートにはハロッズがあって、たまに母に連れて行ってもらうのが楽しみだったものです(昔話)。スコーンのセットでもあれば食べたかったのですが、なかった上に他のメニューも目の玉が飛び出るような価格だったので早々に断念。

ハマド国際空港の滑り台
ハマド国際空港のアート作品

空港内にはショップやレストランだけでなくアート作品や子供が遊べる遊具などもたくさんあります。乗り継ぎ時間が3〜4時間程度であれば、空港内をぶらぶらするだけでも十分楽しそうです。

 

 

カタール航空 トランジットサービスのまとめ

今回はフライトスケジュールの変更で急遽宿泊サービスを利用しましたが、送迎も朝食も付いており、至れり尽せりでとてもありがたかったです。ドーハの街中を少しだけ散策できたのも、良い体験になりました。

事前に予約して宿泊した方のレポなどを拝見すると、もっと良さそうなホテル(身も蓋もない言い方!)を案内されている方も多々だったので、予定がわかっている場合には早めに予約する方が良さそうです。とはいえ、どのホテルにアサインされるかは搭乗クラスや航空券のカテゴリにもよるのかもしれません。今回の私のチケットは、オンラインで取ったかなり安いものだったので…

また、ホテルへの移動時間などを考えると、乗り継ぎ時間8時間の場合はやはり結構バタバタするだろうと思いました。私なら、8時間であれば空港で夜明かしすることを選択するかもしれません。泊まるなら10時間以上の時かな?

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フライトやラウンジの様子については、別記事にまとめています。JGC(ワンワールドサファイア)で良かったと思うところがいくつかあったので、その点についても詳しくご紹介しています!

ドーハの街の印象がとても良かったので、またいずれ時間が合えばトランジットツアーも利用してみたいと思います。

 

カタール航空の予約はこちら▶Qatar Airways Homepage

 

 

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