韓国旅行を計画する際、できれば雨は避けたいもの。日本の梅雨のように、韓国にも雨の多い時期があるか、気になっている方もいらっしゃることでしょう。
実は韓国にも梅雨があり、6月中旬から7月にかけては、各地で雨の多い日が続きます。しかし、だからといって「旅行に不向き」と決めつけるのは早すぎるかもしれません。
本記事では、私のこれまでの経験をもとに、梅雨の時期の韓国の気候の特徴や服装のポイント、雨でも楽しめる観光スポット、梅雨時ならではのメリットをご紹介します。梅雨でも快適に旅を楽しみたい方の参考になれば幸いです。
✔︎ この記事でわかること
- 韓国の梅雨はいつからいつまで?(2025年の予測と地域差)
- 梅雨の時期に適した服装と持ち物の準備ポイント
- 雨でも楽しめる観光スポットやおすすめの過ごし方
- 梅雨に韓国を訪れるメリット・デメリットと注意点
- 韓国の梅雨はいつ?6月〜7月の気候と特徴
- 梅雨時に韓国を訪れるメリット・デメリット
- 梅雨の韓国旅行|おすすめの服装と持ち物
- 雨でも楽しめる観光スポット・過ごし方
- 梅雨時の韓国旅行の注意点
- まとめ:梅雨の韓国も、楽しみ方しだいで素敵な旅に
韓国の梅雨はいつ?6月〜7月の気候と特徴
6月から7月にかけて韓国旅行を計画する際、気になるのが「梅雨」の存在。日本と同様、韓国にも梅雨の時期があります。
地域ごとの梅雨入りはいつ?
韓国の梅雨入りは、日本より少し遅めです。地域によって多少の差はあるものの、例年6月中旬〜下旬にかけて梅雨入りし、7月中旬〜下旬にかけて梅雨明けを迎えます。
2025年の予測では、以下のような時期が見込まれています。今年は例年より早めの梅雨入りになるそうですよ。
☔️ 韓国の梅雨入り予測(2025年)
- ソウル(中部地方):
6月21〜23日頃に梅雨入り → 7月14〜16日頃に梅雨明け - 釜山(南部地方):
6月17〜19日頃に梅雨入り → 7月11〜13日頃に梅雨明け - 済州島(最南端):
6月14〜16日頃に梅雨入り → 7月8〜10日頃に梅雨明け
過去3年の傾向を見ても、ソウルではだいたい6月下旬〜7月下旬の約1か月間が梅雨期間となっています。
日本の梅雨との違いは?
韓国の梅雨は、日本の梅雨と同じく「南から北へ」と順に移っていくという点で共通していますが、いくつか違いもあります。
まず、雨の降り方が異なります。日本では長時間しとしと雨が降るイメージがありますが、特にソウルの梅雨は短時間に激しく降るスコールのような雨が多く、降っている時間帯は比較的短めです。タイミングにもよりますが、梅雨の合間には晴れる日もあり、旅行中ずっと雨に悩まされる…ということは、実はそれほど多くありません。
雨のせいで湿度が上がり蒸し暑くなることもありますが、日本と比べると過ごしやすいと感じる人が多いようです。
地域ごとの特徴を知っておくと安心
済州島や釜山など南部では、梅雨入りも早く、梅雨明けも比較的早いため、7月中旬以降には夏の陽気を感じる日も多くなります。一方、ソウルなど中部地方では7月半ばごろまではしっかりとした雨が続くことも。
また、各都市ごとにこんな気候の違いがあります。
🌧️ 都市ごとの梅雨の気候の違い
- ソウル(中部地方):
短時間に激しく降るスコールのような雨 - 釜山(南部地方):
断続的な雨、湿度が高く蒸し暑く感じる - 済州島(最南端):
海洋気候で他のエリアより雨が多く、湿度も高い
海沿いの釜山や済州では、風が強く横殴りの雨になることがあります。そのため、風に強い傘やレインコートがあると安心です。
旅の時期と行き先によって、天候の印象が大きく変わるため、出発前に現地の週間天気予報を確認しておくのがおすすめです。
梅雨時に韓国を訪れるメリット・デメリット
梅雨と聞くと、旅行には不向きな季節と思われがちですが、実際にはこの時期ならではの魅力も多くあります。雨の日だからこそ出会える風景や人の少ない観光地、雨音と共に楽しむお茶など、旅の楽しみ方も多彩です。
メリット|観光地が比較的空いていてゆったり過ごせる
雨が降る日は外出を控える人も多く、人気の観光地や博物館、カフェも比較的空いていることが多くなります。人混みを避けて、落ち着いた雰囲気の中で観光を楽しみたい方には理想的な時期です。
メリット|雨の日ならではの情緒ある風景や体験
古宮や寺院のしっとりとした石畳、雨に濡れた街路樹、雨音に包まれた伝統茶屋など、晴れた日には味わえない韓国の一面を体感できます。雨で冷えた体を温めてくれる熱々の韓国料理や、雨上がりに広がる澄んだ空も、梅雨時ならではの魅力です。
メリット|屋内施設が充実しているため雨でも快適
韓国は都市部を中心に、美術館・博物館、大型モール、伝統市場、カフェなど屋内で過ごせる施設が豊富。地下街も発達しているので、一部エリアでは雨に濡れずに移動することができます。
メリット|航空券や宿泊費がリーズナブルになることも
観光のオフシーズンにあたる梅雨時は、航空券やホテルが通常より安くなる傾向があります。コストを抑えて渡航したい方にとっては、狙い目の時期と言えるでしょう。
デメリット|突然の雨でスケジュールが狂うことがある
韓国、特にソウルの梅雨は短時間に激しい雨が降ることが多く、屋外観光の場合には予定変更を余儀なくされることも。また、頻度は高くないものの、集中豪雨のタイミングと重なると、飛行機が遅延する可能性もあります。
そのため、滞在中は予定を詰め込みすぎず、余裕のあるスケジュールを立てると良いでしょう。
デメリット|滑りやすい路面に注意
都市部の道のタイル舗装は、雨で滑りやすくなります。また、場所によっては排水が悪く、水たまりができることもあるので、足元に十分注意して歩きましょう。
梅雨の韓国旅行|おすすめの服装と持ち物
6月中旬から7月にかけての韓国は、地域にもよりますが梅雨のまっただ中。雨の多いこの時期の旅行では、服装選びと持ち物の準備が旅の快適さを大きく左右します。
この季節の韓国は日中の最高気温が25〜30℃前後まで上がる一方で、室内では冷房がしっかり効いているのが特徴です。また、突然の雨に見舞われることも珍しくない一方、雨の合間には強い日差しを感じることも。
- 雨対策
- 気温差対策
- 紫外線対策
の三点を意識して、旅行の準備をすると良いでしょう。
実際に持って行ってよかったもの・おすすめの服装
薄手の羽織もの(カーディガンや薄手ジャケット)
冷房の効いた地下鉄やカフェ、ショップなどでは、半袖一枚だと肌寒く感じることも。脱ぎ着しやすい羽織ものが1枚あると、体温調節がしやすく安心です。
薄くて軽くいのに保温性が高く、軽い撥水性もあるこのフーディは旅の必需品です。コンパクトなのでバッグの中で嵩張らないところも最高です。
晴雨兼用の折り畳み傘
朝は晴れていても午後から急に雨が降り出すことが多いため、常にバッグに入れておくのがおすすめ。晴雨兼用のものなら、急に日差しが強くなった時にも安心。コンパクトで軽量なものが便利です。
傘もやはり軽いものが便利!こちらはわずか115gの、超軽量な晴雨兼用の折り畳み傘です。
(予報によっては)レインコート
かなり強い雨が降るとわかっていて、かつ屋外での活動時間が長い時には、レインコートもおすすめです。
嵩張らない使い捨てタイプのものでも良いですね。
雨に強い靴(防水スニーカーやスポーツサンダル)
舗装された道でも水たまりができやすく、スニーカーがびしょ濡れになることも。防水性のある靴か、速乾性のあるサンダルがあると安心です。
濡れてもすぐに乾くTEVAのようなサンダルが便利です。足元が寒い方は、ノースフェイスのベロシティのようなゴアテックスのスニーカーでも◎
ハンドタオルやミニタオル
雨に濡れたバッグや腕、スマートフォンなどをさっと拭けるので何かと便利です。
吸水性が高く、大判なフェイラーのタオルハンカチが大活躍!
防水性のあるバッグ(ナイロン製・撥水素材など)
レザーやキャンバス素材のバッグは雨に弱いため、多少の雨を弾く撥水素材やナイロン素材のバッグがおすすめ。どうしてもレザーのバッグを持ちたい場合は、レインカバーを利用するのも一つです。
雨の日に頼れるロンシャンのプリアージュ。荷物が多い方は大きいサイズでも良いですね。
ビニール袋&ジップロック
雨がひどいときには、電子機器やパスポートはジップロックの中へ。
サイズ違いでいくつか持参すると便利です。
日焼け止め
雨の間の晴れ間には、紫外線が強くなります。うっかり日焼けをしないよう、油断せず日焼け止めも持参しましょう。
その他の服装のポイント
- トップスは通気性の良い半袖や薄手の長袖を中心に。
- ボトムスは、濡れても乾きやすい素材(ナイロンやポリエステル系)がおすすめ。
- 室内外の気温差が大きいため、一日の中で気温の変化に対応できる服装が理想的。
梅雨の韓国旅行では、天気に左右されにくい装備を整えておくことが、快適な旅を楽しむための第一歩。天候の変化に柔軟に対応できるよう準備を整えておくと安心です。
事前に持ち物に防水スプレーをしっかり振っておくのもおすすめ!コロニルの防水スプレーは撥水力がとても高く、汚れも弾いてくれるので旅行前のお手入れに最適です。
雨でも楽しめる観光スポット・過ごし方
梅雨時期の韓国旅行では、天候に左右されにくい観光プランを立てておくと安心です。特にソウルや釜山などの都市部には、雨の日でもゆったりと楽しめる屋内スポットやアクティビティが豊富。
ここでは、実際に訪れて満足度の高かったもの、雨の日に特におすすめしたい過ごし方をいくつかご紹介します。
美術館・博物館巡り
ソウルには、国立中央博物館やソウル歴史博物館、リウム美術館など、多彩なミュージアムが多数あります。釜山や済州にも、その土地ならではの博物館や美術館が点在しています。
雨音をBGMに、静かな空間でアートや歴史と向き合う時間は、梅雨時ならではの贅沢とも言えるかもしれません。

ソウルのおすすめ美術館&博物館については、こちらの記事も参考になさってください。
大型ショッピングモール・デパート
広大な屋内施設であるCOEXモールやロッテワールドモール、ザ・ヒュンダイ・ソウルなどでは、ショッピング・グルメ・映画鑑賞などを一度に楽しめます。中でもCOEXには、ピョルマダン図書館(上の写真)や水族館など、見どころが多数あり、丸一日過ごせるほど。
移動の手間を最小限に抑えつつ、充実した1日を過ごしたい方におすすめです。
伝統茶屋・カフェ巡り
仁寺洞(インサドン)や北村(プッチョン)エリアには、韓国伝統茶を楽しめる趣ある茶屋が多数あります。
しとしとと降る雨を眺めながら、韓菓(ハングァ)とともにいただく温かいお茶は、旅の合間の静かな癒しになります。

私のお気に入りは仁寺洞の「美しい茶博物館」。お店の詳細はこちらの記事をどうぞ。
スパ・チムジルバン体験
韓国ならではのスパ文化を体験するなら、チムジルバン(韓国式サウナ)も外せません。のんびり汗を流しながら旅の疲れを癒すのにぴったりで、雨の日は特に人気があります。スパやマッサージでリラックスするのも良いですね。
日本人でも利用しやすいのは、東大門のSPAREXや
明洞の「HERA」など。混雑を避けるなら、午前中や平日の利用がおすすめです。
Klookや
KKdayで事前予約を入れておくのも良いでしょう。
屋内アクティビティ施設
近年では、L7弘大のVR体験など、室内エンタメ施設も増えています。グループ旅行や家族連れの方にもぴったりで、天候に関係なくアクティブに過ごしたい方におすすめです。

旅のプランにいくつか屋内型の過ごし方を組み込んでおけば、天候に左右されずに充実した時間を過ごせます。
梅雨時の韓国旅行の注意点
梅雨時期の韓国旅行では、事前に知っておくことで避けられる小さなトラブルがいくつかあります。特に予定を詰め込みすぎず、少し余裕を持って旅程を組むことが、快適な滞在につながります。
突然の土砂降りには要注意
韓国の梅雨では、短時間に激しく雨が降る「スコール型の雨」がよく見られます。朝は晴れていたのに、午後には一気に天気が崩れることも珍しくありません。
屋外観光や移動が多い日は、必ず最新の天気予報を確認し、折り畳み傘や防水グッズを持参しましょう。
スケジュールには余裕を
雨の影響で移動に時間がかかったり、タクシーがつかまりにくい場面もあります。また、足元も滑りやすくなるため、徒歩での移動時間にはいつもより少し余裕を見ておくのがおすすめです。
まとめ:梅雨の韓国も、楽しみ方しだいで素敵な旅に
梅雨時期の韓国旅行は、天候による制約がある一方で、雨の日ならではの魅力や過ごし方も豊富にあります。しっかりと準備をしておけば、むしろ落ち着いた空気の中で、韓国の街や文化をじっくりと楽しむことができる時期とも言えます。
最後に、今回ご紹介したポイントを簡単にまとめておきます。
- 韓国の梅雨は6月中旬〜7月中旬が目安だが、地域によって時期に差がある
- ソウルではスコールのように短時間で強く降ることが多く、晴れ間もある
- 服装は蒸し暑さと冷房対策のバランスを意識し、折り畳み傘や防水グッズを常備
- 美術館やスパ、大型モールなど、雨でも楽しめる観光スポットを上手に活用
- 突然の雨に備え、スケジュールには余裕を持たせるのが安心
天気に一喜一憂せず、雨の韓国を楽しむ気持ちで臨めば、きっと思い出深い旅になるはずです。梅雨の季節でも、自分らしい旅を見つけてくださいね!
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