カオマンガイ、それは魅惑の響き。しっとりした鶏肉に、スープで炊いた美味しいご飯、そこにほんの少し加える味噌ベースの甘辛いタオチオソース…考えだけで食欲が湧いてきます。
同じようなお料理だと海南鶏飯が思い浮かびますが、実はこのカオマンガイ、1800年代に海南島からタイに渡ってきた、華僑の人々によって広まった料理なのだそうです。シンガポールやマレーシアにある同じような料理も、同様に華僑によって広がったのだそう。みんな海南島フレンズだったのね…!
今回のタイ旅行では、ぜひ美味しいカオマンガイを食べたいと思っていました。そうしたらなんと、ホテルのすぐそばにバンコク1有名と言っても過言ではない、ピンクのカオマンガイこと「ゴーアン カオマンガイ」の本店があるではないですか。歩いて5分で名店に行けるなんてラッキー!と、喜び勇んで行って参りました。ホテルで朝ごはんを食べなかったのは、これが理由です。
▼泊まったホテルはここ!
まずは初訪問の時のことを。この日は朝ゆっくり寝ていたので、出かけたのは11時ぐらいだったでしょうか。遅めの朝ごはん、早めのランチです。
ホテルの裏側は屋台街になっていました。夜になると開くのかな?
ボートの行き交う運河を渡ります。
運河を渡れば、お店はもうすぐそこです。
ゴーアン カオマンガイ プラトゥーナム
「ピンクのカオマンガイ」として知られるこちらのお店、今回は本店に伺いました。創業1960年の老舗で、ミシュランにも掲載されたことがある名店です。
ゴーアン カオマンガイ プラトゥーナム
営業時間:6:00〜14:00、15:00〜22:00
★現金のみ
★BTSチットロム駅 9番出口 徒歩12分
★ARLラーチャプラーロップ駅 徒歩10分
上記タイ観光庁のサイトでは営業時間が11:00~14:00、17:00~24:00となっていましたが、現在は6:00〜14:00、15:00〜22:00のようです。店舗によって違いそうなので、訪問時には事前に確認しておくと良いかもしれません。
それでは早速入店です。中途半端な時間に行ったので、待たずにすぐに入れました。一人用のお席もありましたが、そこは埋まっており、私は優しいお顔をした地元のおじいさんと相席になりました。
繁盛店ならではの活気のある雰囲気があり、わくわく。
みなさんピンクのシャツを着て、テキパキと働いておられます。
メニューは至ってシンプルです。ちゃんとご飯が食べたいので、ここはカオマンガイを頼む以外の選択肢はありません。複数人であれば、お肉や鶏血(日本語で何と言うんでしょう?鴨血の鶏バージョンと言うことですよね…説明になっていませんが…)を追加するのも良さそうです。
カオマンガイを頼むと、小さいお椀の鶏スープと、カオマンガイにかけるタオチオソースが一緒に出てきます。
卓上には各種調味料とティッシュ、スプーン&フォークの入ったケースが置いてあります。スプーンとフォークはここだよ〜と、同じ席に座っていたおじいさんが身振り手振りで教えてくれました。優しくされると嬉しい。私も人に優しくしよう。
オーダーを取りに来てくれたお姉さんが「日本人、これ好きでしょ」とおすすめしてくれた空芯菜の炒め物がやってきました!そんなに大きくないサイズで一安心です。ツルッと滑らかな空芯菜がほんのりスパイシーに炒められており、もちろん大変美味です。
カオマンガイも速やかにやってきました!
しっとり柔らくて、フォークとスプーンでスッと切れるお肉に、香り高い柔らかめのご飯。ああ、美味しい。ソースをかけると味にパンチが出て、これもまた美味しい。お肉の量は倍欲しいな!
途中、前のおじいさんがタオチオソースにスープを足して少し薄めているのを見て、私も真似してやってみました。こうすると味が少しマイルドになって、これもまた良かったです。
私の横を通り過ぎていったお店の人がおいしそうなドリンクを運んでいたので、私にもそれください!と顔でアピール。ちゃんと同じものを持ってきていただけました。ほんのり甘くて爽やかで、何かわからないけど美味しい…!後からメニューを確認したところ、おそらくこれがナームラムヤイ(龍眼汁)?翌日も、この写真をお店の人に見せてオーダーしました。
行きとは違う道で、ぶらぶらと歩いて一度ホテルに戻ります。
ここは夜はナイトマーケットになるのですね。歩いているだけで楽しいです。
▼この後、セントラルワールドにショッピングに行きました!
翌日は7時台にお店に到着。この日が最終日で、12時の飛行機で帰る予定だったので、私にしては少し早めに活動を開始しました。この時間帯でも結構人がいますね。良い朝ごはんだなあ。
2回目なので、今度はスープを頼んでみました。スープはカオマンガイと一緒に出てくるのですが、せっかくなら違うものを食べてみたいという好奇心が抑えられなかったのです。
皆様お揃いです!いらっしゃい〜!
もちろん美味しいカオマンガイ。
スープは苦瓜とスペアリブです。この組み合わせは暑い国の定番ですね。この前の台湾でこのスープが食べられなかったので、思わず頼んでしまいました。苦瓜にしっかり苦味があり、よく煮込まれたスペアリブとマッチして美味しかったです。
前日に頼んだドリンクもまた飲んだら、お腹がちゃぽちゃぽになりました。食後にカフェでマンゴースムージーでも飲もうかと思っていましたが、スープ×2に加えてドリンクによりお腹がいっぱいになり、残念ながら断念!でも、美味しくいただいたので満足です。
こちらのピンクのカオマンガイのお店は、バンコクの色々なところに支店があります。この本店は冷房がないこともあり、お値段が一番安いのだそうです。駅からは少し歩きますが、ローカル感漂う活気のあるお店なので、わざわざ足を運ぶ価値があると思いました!