名古屋からアクセス良好な愛知の離島、日間賀島(ひまかじま)。実はこの日間賀島は、「たことふぐの島」として人気を集める美食の島です。あの『孤独のグルメ』にも登場したことがあるんですよ。
日間賀島のふぐの旬は、10月から3月末まで。先日、3月末のギリギリのタイミングで「ふぐ食べ納めプラン」を利用して、日間賀島に行ってきました。短い時間でも大満足だった、日帰りプランの様子をご紹介します!
\この記事はこんな人におすすめ/
・海鮮が好きで「食」を楽しみたい人
・名古屋発、近場でリフレッシュしたい人
・島ののどかな雰囲気に癒されたい人
フェリーで日間賀島!日帰りふぐランチを堪能
日間賀島とは
愛知県、知多半島の沖合に浮かぶ人口1,700人ほどの小さな島、日間賀島。周囲はわずか5.5kmほどで、歩いて一周できてしまうほどのコンパクトさです。漁業が盛んで、新鮮な魚介が日々水揚げされます。
特に有名なのが「たこ」と「ふぐ」。冬になると、ふぐを目当てに多くの観光客が訪れます。たこは一年中食べることができ、春には白ミル貝やたいらぎ貝、夏には鱧や車海老、秋には真鯛や蟹、伊勢海老も食べられます。いつ訪れても美味しいものがある、まさに美食の島なんです。
島全体で、たことふぐを全面的に推していることが伝わって来ます。よく見ると、左上にもたこがいますね。
マンホールも、しっかりふぐ仕様。
たこバージョンのマンホールもあります!
日間賀島では、駐在所もたこがモチーフ。2階部分は駐在さんの住居になっているそうです。
日間賀島へのアクセス
日間賀島へは、名鉄・河和駅から「河和港」へ移動し、そこから高速船で約20分。もうひとつのアクセスは「師崎港」からの高速船で、所要時間は約10分です。師崎港は電車の駅から遠いため、車を使わない場合には河和港を利用するのが現実的かと思います。
📍フェリーの時刻表はこちら
ちなみに、河和駅から河和港は、上の図では徒歩5分となっていますが、実際には7〜8分かかります。私たちはこの図を鵜呑みにしてギリギリの乗り換え予定で出かけたところ(愚か)、乗る予定だった船を逃しました。最後に小走りしましたが、ゆっくりと港から離れていく船を見送ることに…乗り換え時間にはぜひ余裕を持ってプランニングしてください。
次のフェリーは1時間後の予定でしたが、臨時便の出航がアナウンスされて、30分ほど待っただけで済みました。この日は観光客が多かったからでしょうか。ありがたいですね。
河和駅行きの電車では、片道450円の指定席に座ってみました。指定席は2階建てになっていて、景色がよく見えて最高!これだけで遠足気分が高まりました。
愛知県内からであれば十分日帰りも可能ですが、遅くとも11時過ぎの河和港からのフェリーに乗らなければいけないことを考えると、大阪や東京からだと日帰りは少し厳しいと思います。私たちはまず大阪から名古屋に向かい、名古屋駅周辺で前泊して向かいました。
日間賀島へのフェリー
さて、こちらが河和港のフェリー乗り場です。この向かい側に建物があり、そこが待合室になっていました。
はやぶさ2号に乗船!船は前方が揺れやすいそうで、船酔いしそうな方には後方の席がおすすめです。20分ほどで、あっという間に日間賀島に到着します。
たこのモニュメントがお出迎え!
日間賀島の見どころ
📍日間賀島の主な見どころ
- サンライズビーチ(東側の海水浴場)
- サンセットビーチ(西側の海水浴場)
- ハイジのブランコ(恋人ブランコ)
- 安楽寺(たこ阿弥陀)
小さな島なので、島内の全てのポイントに徒歩でアクセス可能です。島を一周できる外周道路があり、私たちは最初ここを歩きました。日よけになるようなものはないので、真夏はかなり暑いと思います。自転車で走るのにはちょうど良さそうです。
島の東側には海水浴場と、「ハイジのブランコ」と呼ばれる大きなブランコがあり、撮影スポットになっています。私たちが出かけた日はものすごい強風で、ブランコに乗るのも一苦労という感じでしたが、頑張って撮影している人たちもいました。すごいよ…
愛知県の海がこんなに綺麗だなんて、知りませんでした。足元は砂利の多い感じなので、もし夏にビーチで遊ぶ場合にはマリンシューズのようなものがある方が良さそうです。
少し高台に登ると、渥美半島や篠島を見渡すことができます。
豪快に地層が剥き出しになっているのも良い感じ!
しらすも名物で、島内のあちこちで購入することができます。私はこちらの丸幸さんで、しらすとたこの塩辛を購入しました。地方発送もできるそうです。どちらもとても美味しくて、もっと買ってくればよかったと思いました。
日間賀島の日帰りプランいろいろ
今回は、名鉄観光の日帰りプランを利用しました。
名鉄電車全線と河和港・師崎港↔︎日間賀島・篠島間のフェリーが乗り放題になり、それに昼食と入浴サービスがついてくるというプランです。ランチの時間はある程度決まっていますが、船の時間は自由なので、自分たちの都合に合わせてプランニングできるのも良いですね。
昼食の内容は時期によって違い、3月末まではふぐプラン、現在(2025年4月時点)であれば「知多牛&活あわび踊り焼き」のコース。これまた魅力的です。
楽天トラベルやじゃらんでも色々なプランの取り扱いがあるので、交通手段や予算、目的に合わせて選ぶのが良さそうです。
日間賀島の日帰りモデルプラン(名古屋発)
今回の体験を踏まえて、モデルプランを組むならこんな感じでしょうか。
📍モデルプラン(名古屋発)
- 8:40 名鉄名古屋駅出発(名鉄特急で河和駅へ)
- 10:05 河和港からフェリー乗船
- 10:30 日間賀島・西港到着 → 島内散策
- 11:30 ふぐランチ
- 13:30 カフェやビーチでのんびり、お土産購入
昼食後は海辺のベンチでのんびりするもよし、小さなカフェでひと息つくもよし。好きなタイミングで再び船に乗って名古屋に戻るのが良さそうです。
日間賀島のふぐコース
今回、私たちが利用したのは「ホテル日間賀荘」。東港からはすぐ近くで、西港からも歩いて20分程度でした。西港までの送迎もお願いできるようです。


外周道路から歩いて行くと、ホテルに上がる階段があります。
レトロで懐かしい雰囲気のロビーです。ここでしばらく待っていると、すぐにお食事会場に通してもらえました。掘りごたつの和室です。
📍ふぐコースの内容
- てっさ(ふぐ刺し)
- てっぴ(ふぐ皮)
- 唐揚げ
- てっちり(ふぐ鍋)
- 雑炊
- デザート(季節の果物)
ふぐたちがずらりと並んで出迎えてくれます。
器もふぐです。
こちらは熱燗を入れるとたこの色が変わるおちょこ。
まずは美しく盛り付けられたてっさから。贅沢に何枚も重ねて食べても、全然なくならないんです!身はムチムチと弾力があって、とても美味です。
てっちりセットはお野菜たっぷり。ふぐの身もすごい量です。
鍋の前に煮凝りやてっさ、てっぴを堪能していたら、ふぐの唐揚げも出てきました。これがまた、とてつもなく肉厚。サクサクの衣にジューシーでぷりぷりしたふぐの身、美味しくないわけがありません。
鍋をしっかり味わった後の締めは、お雑炊です。一度鍋を下げて、厨房で作った後に持ってきてくれました。これもまたかなりの量だったのですが、美味しくて完食。やはりふぐのお出汁は格別です。
今回は日帰りで利用しましたが、客室はこんな感じの全室オーシャンビューです。宿泊してゆっくりするのも良さそうですね。
希望すれば入浴もできたようなのですが、あまりにもお腹いっぱいでとてもお風呂に入れる状態ではなかったので、そのまま腹ごなしのお散歩へ。この日は風が強くて、ちょっとしたお散歩のつもりがまるで修行のような状態になりました。でも、それもまた滅多にない経験で面白かったです。あとで島の方に聞いたところ、冬は風が強い日が多いのだそうです。
まとめ:日帰りでも楽しめる日間賀島
ふぐコースの満足度が高くて、日帰りでも十分楽しめた日間賀島。コースの量が本当にたっぷりなので、もし他のものも食べたいということであれば、宿泊して昼と夜にそれぞれ美味しいものを食べるのが良いと思います。
ふぐ以外にも美味しいものがたくさんあるので、ぜひ別の季節にもぜひ行ってみたいところ。また計画します!
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